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Photo by
shigekumasaku
詩) 鏡の中
ふわふわと
浮いて流れて
溶けて消えて
また、ふわふわと
漂うこころは
現れては消えて
つなぎ止めるものがなく
虚ろな場所
ねぇねぇ、と
語りかけても聞こえていない
むこうの声は届くのに
こちらの声は届かない
ねぇ、
ここにいるの
見えているよね?
あれ?
そこにいるのはだあれ?
鏡の中の世界の中にいるわたし
後ろを向けば
みんながいるの?
わたしは鏡に話しかけていたの?
後ろにみんないるの?
後ろをふりむいても
誰もいない
誰か気づいて
わたしはここにいるって
鏡にうつるわたしを見ていても
鏡の前に立つわたしはいない
わたしの姿を思い浮かべて
わたしがいると思い込んでいる
それが、わたし
だからいつも
鏡の中の世界を
フワフワ浮いて漂って、、、