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詩)精霊の気まぐれ

冷たい風が頬を撫でる
空気が触れている
ではなくて
人の手のようなものが
優しく頬に触れている
冷たいのに
触れられているところは
優しくてホッとする何かがある
きっと風の精霊の手なのだろう
心の奥まで
その優しさが染み込んでくる
冷たくて悲しいではなくて
冷たいのに優しくて
不思議と心が温かい
風の精霊の気まぐれも
悪くない


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