【舞台】「『あの夜であえたら』は一生残る、自分の人生の中で大切な体験だった」話
2023年11月14日。忘れられないあの日。
『あの夜であえたら』。
17時開演で、休憩を挟んで21時前に終演。
約3時間半。
長かったけど、たぶん一生残る、自分の人生の中で大切な体験になったと思う。
「舞台演劇番組イベント生配信ドラマ」という、一言では説明できないような全く新しい試み。
舞台かつドラマかつ番組イベント。
舞台と映像を同時進行で成り立たせ、国際フォーラム内全体だけでなくニッポン放送も使い、かつ客も参加するという入り組んだ構成。
いかつすぎる。意味わからん。
その中でも、舞台らしさを使ったセット転換や迫力ある演出、ひいてはミュージカル要素まで。
ときには映像も2種類使い、舞台と合わせて3場面同時に見せる。
番組イベントとしての側面も多分に入っており、本当に私たちは「参加」していた。
もちろん作り物であるが、現実とフィクションが織り混ざり、客である自分も本当に作品の一部となって作り上げていく。
「生」感がすごくて、確かに「ラジオっぽい」。
恥ずかしいほどにまばゆくて熱く込み上げて来る。
舞台的な大袈裟な芝居も、その瞬間は必要なのかと思ったが、後から、いい意味で作り物じゃないラジオに相対するものとして効果を発揮する。
ていうかまず、「綾川千歳」という登場人物のラジオを実際に半年間毎週お送りしてたところからキチガイだ。
半年間をかけた前振りを経て、やっと完成する一夜の舞台。
えげつない。
そして、やっぱり「ばかまじめ」が熱かった。あの場面でみんなで歌い出すの最高。
エンディングのダンスも好き。
日本エンタメの最前線を見たような気がした。
まだまだ思え返せばたくさんの感想がありそうだ。やっぱり鳴海唯可愛いし、相田演技上手いし。
次回あるとしたら、これをどうやって超えてくるんだろう。
改めて、エンタメの仕事って大変だけど、それでもやりたいと思えた。
思えば、初めて心からそう思ったのは『あの夜を覚えてる』だった。
「ばかまじめ」の歌詞も相まって、基本的には大変なことばっかだけど、それでもやっぱりあの世界に入ってみたい、地に足ついた気持ちとして初めて思った。
あのとき、もし自分がエンタメの仕事を将来していたら、この作品が転換点だったろうと思った。
「あの夜」シリーズは、私に熱い気持ちを抱かせる、私の人生にとって大切な作品にきっとなるだろう。
1年弱経った今でも、私はあの夜を覚えている。
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