【映画】「『グレーテストショーマン』がきっかけで映画を好きになった」話
今でこそ、映画は自分の生活になくてはならないものになっていますが、そのきっかけは高校1年生のときに観た『グレーテストショーマン』だった。
高校1年生の冬、6つ離れた姉から勧められた『グレーテストショーマン』。
その映画の曲がすごいということで、映画が私の生活圏の映画館で上映される前に、サントラを聴き始めた。
音楽好きというわけでもなかった私。
全曲良いなあ、という単純な感想。
それでも本当にそのサントラにハマって、映画を観る前から、繰り返し、繰り返し、聴いていた。
そして、ついに映画館へ出陣。
それまで自分の意思でひとりで映画館へ行くという習慣はなく、記憶上、初めてひとりで映画館へ行った。
中学までは、映画館と言えば家族で行くもの。
それもそのはず。
実家から映画館までは車で小一時間。
町には駅もない。バスで行くのも大変。
親の力がないと映画館へ行くことなどできない。
だから、映画館へ行く日といえば、土日の午前中に行って、観終わったあとに、近くのイオンで昼ごはんを食べ、ゲームセンターへ行く。
月1くらいでそんな休日を過ごす。
高校生になって、映画館が自分の生活圏に入ってきた。
部活に勉強に忙しい日々。
そんな中、初めてのひとり映画館。
ひとりで訪れる映画館は、いつもより大人びて見えて、私も少し大人に近づいたようで、高揚と緊張が入り混じっていた。
ロビーでいつものようにサントラを聴く私。
アナウンスが鳴り、劇場に入る。
外界とは隔絶された異様な空間。
照明が落ちる。
私だけの空間が、始まる。
映像と音楽の相乗効果。
幾度となく聴いたあの曲たちが、輝きを増す。
特に最高だったのは、「The Other Side」。
アップテンポな音楽と、バーでのカッコ良すぎるやり取り。音楽だけでは、あの興奮は得られない。
それから、私はミュージカル映画にハマった。
『ララランド』の「A Lovely Night」、『美女と野獣』の「Belle」など、お気に入りは何回観たかわからない。
高校2年生の誕生日には、親からのプレゼントに『ハイスクールミュージカル』3巻セットを買ってもらった。
夏休みには何回も見て、踊った。
ひと通りミュージカル映画を見ると、だんだん「映画」自体への興味も湧いてくる。
土曜の部活後に、見たい作品があれば観る。
TSUTAYAに行けば、無数に映画がある。
忙しい日々の中、日曜に用事がない日には、前日にTSUTAYAで映画を3本借りて、日曜に家で見る。
そんな高校時代であった。
高校、大学と「映画館」は私にとって回復ポイントで、現実から逃れ、自分だけの時間・空間を過ごせる、唯一のオアシスであった。
そんなこんなで、現在は1000本以上観ている。
観れば観るほど、新しく観たい作品増えていく。
映画がなかったら、青春時代の私は、正常な精神でいられただろうか。
死ぬまで、趣味であり続け、一本で多く面白い作品に出会いたいものである。