【エッセイ】「『ひま』『やることがない』という感覚がわからない」話

「今日はやることがなくて暇だ。」

なんて言う人を時々見かける。私の友達もそうだ。

私はその感覚がわからない。
「やることがない」と感じたことがない。

理由は明確。

もっと、映画を見たい。ドラマを見たい。お笑いを見たい。漫画を読みたい。
旅行に行きたい。美味しいものが食べたい。スポーツがしたい。
もちろん仕事も大事にしたい。

もっと、見たことがないものを見たい、行ったことがないところにいきたい、考えたことのない価値観を知りたい、感じたことのない感情を感じたい。

やりたいことが多すぎる。

時間があればあるだけ、私は何かを摂取したい。
ときどきエンタメ疲れして何も見る気が起きないこともあるが、その「休養」だって必要な時間である。

しかし、当たり前のことだが、残念なことに私は一生やりたいことの全てをやり切ることはできないと確定している。

まだまだ膨大に見たいエンタメはあるし、もしもっと時間ができたらアニメだって見たいし、小説だって読みたい。

それらに飽きたときには、きっと他にやりたいことを見つけている。

逆に言えば、今のところ、一生「やることがなくてひま」な状態にはならないことも確定している。

だから、私はあの感覚がわからない。



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