【ドラマ】「完璧なドラマ第1話」の話
ドラマやマンガで「完璧な第1話」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
私は、マンガではもちろん
『僕のヒーローアカデミア』
です!
No. 1ヒーローに憧れた無個性な少年。
母親は「ごめんね。」と繰り返す。
周りからバカにされ、蔑まれ、自分に力がないことも自覚している。
それでも、助けを求める顔を見て、咄嗟に体が動いてしまう。
それは、何よりも大事な「ヒーローの本質」。
そして、憧れたNo. 1ヒーローに言われる。
母から言われたかった言葉。
謝罪ではなく、こう言って欲しかった。
「君はヒーローになれる」
と。
すんばらしい。私の人生でこの第1話を超える漫画は現れるのでしょうか。
私の青春にヒロアカはずっとありましたし、思い出補正もあるかもしれませんが。
と、ここでの本題はドラマの方です。
私が完璧だと思ったドラマ第1話はズバリ
『問題のあるレストラン』
です!
私の敬愛する坂元裕二さん脚本、真木よう子さん主演の女性応援コメディーです。『最高の離婚』と同じ製作陣で作られました。
豪華なキャストと魅力的なキャラクター、笑って泣けるコメディーで、ドラマ全体として本当に面白かったのですが、中でも第1話は衝撃的でした。
まず、あるビルの屋上の空き地に、お互い全く知らない何人もの女性たちが集められるんですよ。主人公から誘われて。
もちろん私たち視聴者も誰がどんな人間かはわからず、そして肝心の主人公はそこにはいないわけです。
そして、それぞれの主人公との関係性や、誘われた経緯を話し始めます。
ここで、その話によって、少しずつ主人公やその人がどういう人間か、キャラクター紹介がなされます。
そして、社会で生きる女性応援ドラマということで、毎度毎度、男性たちにイラつきます。私は男ですが、このドラマを見ていて、毎度「男なんて大嫌い」と本気で思ってました。
その苛立ち、怒り、苦しさは、主人公と同じ会社で働いていた友達が、その会社からされたある出来事で頂点に達します。誰でも彼らに殺意を抱くはずです。
胸が張り裂けそうで、涙が溢れました。
そして終盤、場面は現在に戻り、主人公が登場し、このドラマの本筋がスタートします。
ちょっと前まであんなに苦しかったのに、1話の最後、私はとてもワクワクしていました。これから面白いことが始まると。
この1時間の中で、たくさんいる主要キャラクターを説明し、男性へのヘイトを極限まで溜め、視聴者をどん底まで苦しませ、最後にワクワク感を頂点まで持ってくる。
お手本のような第1話だと思いました。さすがです。
ぜひ第1話だけでも見てください!
それではまた。
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