【ドラマ】「『恋せぬふたり』は、名言の宝庫」な話

『虎に翼』の吉田恵里香さん脚本の『恋せぬふたり』が先日再放送されていたが、今作品も『虎に翼』に負けず劣らず、多くの人々の根っこの価値観を変えうる、非常に重要で面白い、誰もが考えさせられる大傑作であった。

以下、印象に残ったセリフをあげたいと思う。

「家庭を持って一人前、子供を持って一人前って、何を根拠に言うんですかね。子離れできずに子供を縛りつけるのが親?自分の価値観を押し付けるのが家族?アホらしい。」(第2話)

「多数の意見を正しいと押し付けてくる家族最高信者や恋愛至上主義や、私の言うことは絶対っていう親も全部ポイです、ポイ。」(第2話)

「納得も理解もしなくていいんじゃないですかね。」
「なんで、こういう人間もいる、こういうこともあるって、話終わらないんですかね。」(第2話)

「人に言われて嫌なことを本来笑っていられる方がおかしなことだと思いますけど。」(第3話)

「私の人生に何か言っていいのは、私だけ。私を幸せにできるのは私だけ。」
(第8話)

特に、第2話は最初から最後まで高橋さんの、世の中の価値観に対する皮肉やぼやきが満載で、30分とは思えない濃密さだった。

高橋さんの発する言葉に何度心動かされたかわからない。
そして、彼の発言や考え方は吉田恵里香さんの世の中に対する問題提起そのものなのだろう。

カズくんや家族は、戸惑いながらも少しずつ考え、受け入れていった。

現実社会でも、彼らのように少しずつ、「そういう人間もいる」と受け入れる人々が多くいることは願う。

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