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『結界師』の作者作、『BIRDMEN』をおススメしたい!(紹介編)

 好きな作品をおススメするシリーズ、今回は漫画作品から『BIRDMEN』です!本作品は、田辺イエロウ氏作で、週刊少年サンデー連載でしたが、既に完結しており、全16巻となっています。本記事では、まだ読んだことない方に、人生で好きな漫画TOP5に入る本作品を、是非とも知ってほしく、筆をとりました!あらすじ以上のネタバレは控えますので、興味を持ってくださると、うれしいです。今回は紹介編で、ざっくりと本作品がどんなものかを5つにまとめました。ではどうぞ。


POINT1. シンプルかつスタイリッシュな表紙

 まずは表紙のカッコよさです。本作品とは、まだ数巻だった頃に、書店で出会ったのですが、カバー全体が赤地で、一色のキャラクターイラスト、そして白い文字で中央に「BIRDMEN」の文字。シンプルながらカッコいい表紙だなと思い、手に取りました。次巻からもその方式で、ひとりのキャラクターと地のテーマ色のみで、並べるとレインボーの装いです。

POINT2.尻上がりに盛り上がるストーリー

 本作の主人公、「烏丸英二」は、中学三年生。母親の期待を蹴って、中学受験をドロップして入った、都立の中学生活でなじめず、将来の夢もなく、いつものつまらない日常を過ごしていた。そんなある日、乗っていたバスが横転する、大事故に巻き込まれる。そこに、現れた謎の存在「鳥男」が、烏丸の「セカイ」を一変させるのだった。
 これが一話の内容です。そこから、彼と同じように巻き込まれた、少年少女たちとともに、自分たちの身体に起こった異変、「鳥男」の正体、そしてその変化を抱えながら、どう日常を過ごしていくかを主人公たちは模索していくことになります。丁寧に、主人公たちの心情が描写されるため、展開にリアリティがあり、読み手の私たちを置いていきません。もちろん、ゆっくりだからといって退屈はしません。様々な"出会い”によってどんどん「セカイ」は変わって行きます。怪しげな科学者、一見ひょうきんな赴任教師、主人公たちの正体を知る刺客、そして「謎の巨大な組織」。これらの出会いが、物語をいっそう混沌へと誘うのでした。

POINT3.カッコいい!!「鳥男」の造形

 タイトルに「BIRDMEN」とあるように、本作は、「鳥男」という存在が、作中で中心的な存在となります。この造形がカッコいい!見た目としては、人に翼が生えたというよりも、戦隊ものの変身スーツの一部が翼に変形し、背中から生えているという感じでしょうか。この「翼」自体もさまざまな形に変形し、武器ように鋭くも、盾のように自分を覆い隠すようにもなるなど、そのビジュアルで読み手をワクワクさせてくれます。

POINT4.多種多様な「能力」での戦い

 上記でも少し触れた、「翼」の変形も含まれますが、本作の見どころのひとつ、個々の「鳥男」たちが持つ「異能力」の見せ場のシーンが、何度読んでもスカッとして、爽快です!「鳥男」は、作中で何人も登場するのですが、それぞれに能力に目覚めるきっかけがあり、目覚めた能力を発揮するシーンがそのキャラクターの”核”を表しています。肉体強化に留まらず、精神に感応する力さえ持っているキャラクターもいます。その力を使うシーンは、個人的にかなりゾクッとして印象に残っています。

POINT5. 「ジョブナイル」vs大人たち

 本作のテーマは、この「ジョブナイル」というところから、一貫してずれなかった作品だと思います。作中の構造として意識して描かれているのは、こどもたちvs大人です。作中には様々な大人が描かれます。それは、身近な親から始まり、信頼できる先生、自立を促す中立者、そして子供たちを追い詰める、自らの利益を優先するおとなたち。このそれぞれとどう立ち向かうかが、ハードルとして作中で何度も描かれます。どんなに話が大きくなっても、子ども同士協力しながら、大人(たち)にどう立ち向かっていくかがテーマであることは、変わりませんでした。子供たちの目からは、この世界(大人のつくった)はどう見えるのかを、語りかけてくる作品です。


 以上、『BIRDMEN』の見どころを5つ語ってきました。今回は、読んだこともない方に向けても大丈夫なように、配慮して書いた紹介編です。また、ネタバレ込みの、個人的にここが面白いと思ったポイントもまとめた記事も制作予定ですので、本記事で興味を持ってくださった方は、どうぞそちらもよろしくお願いします。ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。また、別の記事で会うことがありましたら、よろしく!



 



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