4Pを活用した成功のためのマーケティング戦略!

こんにちは、鍼灸師のはるなです。
私は、日々患者さんに鍼灸を通じて健康をサポートする仕事をしていますが、実は私自身も自分の鍼灸院を運営している経営者でもあります。施術技術を磨くことはもちろん重要ですが、店舗を運営していくにはそれ以上に経営やマーケティングに関する知識が必要だと感じてきました。患者さんに最適な施術を提供するだけではなく、そのための環境や集客、プロモーションも事業の成功には欠かせない要素だからです。

私は最近、事業運営における基本的なフレームワーク「4P」を学びました。4Pという言葉を初めて耳にしたとき、正直「難しそうだな」と感じたのですが、動画を通じて具体的な例と共に説明を受け、少しずつ理解を深めることができました。この4Pは、どんな事業にも活用できる基本的なマーケティング戦略を示すものです。

今回は、私が実際に運営している鍼灸院にこの「4P」をどう活かしているか、そしてその重要性について、より詳しくお伝えしたいと思います。これから鍼灸院を開業する方や、すでに店舗を運営している方にも、きっと役立つ内容だと思います。


1. 4Pの基本概念とは?

4Pとは、マーケティング戦略の基本的なフレームワークを示す言葉で、以下の4つの要素を指します。
1. Product(製品)
2. Price(価格)
3. Place(流通)
4. Promotion(プロモーション)

これらは、ビジネスを展開する上で欠かせない要素であり、どれも顧客の満足度や売上に直結します。それぞれの要素が相互に影響し合うため、バランス良く取り組むことが大切です。

1.1 Product(製品)

「製品」と聞くと、通常は物理的な商品を思い浮かべるかもしれません。しかし、サービス業である鍼灸院においては、提供する治療や施術内容が「製品」にあたります。私たちが提供するのは、直接的な物品ではなく、患者さんの身体や心を癒す「体験」です。この体験がどれほど価値のあるものであるかが、顧客の満足度に大きく影響します。

例えば、鍼灸院では、「肩こり」「腰痛」「自律神経の不調」など、さまざまな症状に対応しています。どの症状に特化した治療を提供するのか、また、治療方法(鍼灸のみか、鍼灸+マッサージなどの併用か)は、提供する「製品」の選択にあたります。私の場合は、患者さん一人ひとりの症状に合わせて、オーダーメイドの施術を心がけています。このように、ターゲット市場が求める治療内容に特化した「製品」を提供することが重要です。

1.2 Price(価格)

「価格」は、患者さんがその治療を受けるかどうかを決定する大きな要因の一つです。価格設定が高すぎると、顧客が敬遠してしまう可能性があり、逆に安すぎるとサービスの価値が低く見積もられてしまうことがあります。適正な価格を設定するためには、ターゲット市場の購買力や競合の価格設定をよく調査し、バランスを取ることが必要です

私が開業当初に悩んだ点の一つが価格設定でした。治療の質に自信があったものの、最初は「安くしなければ患者さんが来てくれないのでは?」と不安でした。しかし、安さを前面に出しすぎると、他院と差別化ができず、価格競争に巻き込まれる可能性があると気づきました。そのため、品質と価格のバランスを取ることを重視しています。例えば、初回は割引価格で提供し、リピーターには定期的なメンテナンスプランや回数券を提案することで、顧客の負担を軽減しつつ、長期的に通ってもらえるような仕組みを作っています。

1.3 Place(流通)

「流通」とは、製品やサービスが顧客に届くプロセスを指します。物理的な店舗における立地やアクセスだけでなく、サービスの提供方法も含まれます。鍼灸院においては、患者さんがどれだけ通いやすいかが非常に重要な要素です。

私の鍼灸院は、駅から徒歩圏内の便利な立地にありますが、アクセスが悪いと患者さんが通うのを躊躇してしまうことがあるため、立地は慎重に選びました。また、オンライン予約システムを導入し、患者さんが24時間いつでも予約できるようにしています。これにより、忙しい日常の中で予約しやすくなり、患者さんの利便性を高めることができました

さらに、今後は出張鍼灸や訪問施術を導入することも検討しています。患者さんのニーズに応じて、サービスの提供方法を柔軟に変えることが重要です。

1.4 Promotion(プロモーション)

「プロモーション」は、提供するサービスを顧客に知ってもらうための宣伝活動です。広告やSNSを活用することで、より多くの人に自分の店舗を知ってもらい、集客につなげることができます。

私自身は、SNS(特にInstagram)を活用して、治療の様子や患者さんの声を定期的に投稿しています。こうした投稿を通じて、患者さんに信頼感を与えると共に、地域での認知度を高めています。また、無料の健康セミナーやワークショップを開催し、地域の方々に自分の施術を体験してもらう機会を提供しています。これにより、患者さんとの信頼関係を築き、口コミで新たな患者さんを獲得しています。

さらに、季節ごとのキャンペーンや割引を実施することも効果的です。たとえば、春の疲れが出る時期には「春のリフレッシュキャンペーン」として、肩こりや腰痛に特化したコースを割引価格で提供することがあります。このようなプロモーション活動を通じて、顧客の関心を引き、来院を促進することができます。

2. 4Pを活かすための実践例

実際に、私の鍼灸院では、4Pの戦略をどう実行に移しているのかを、もう少し具体的に紹介します。

2.1 Product(製品)の差別化

私は鍼灸院を開業するにあたり、他の院と差別化するために、オーダーメイドの治療を提供しています。例えば、肩こりの患者さんに対しては、鍼治療と合わせて、筋肉をほぐすマッサージや、リラクゼーション効果のあるアロマオイルを使用した施術も行っています。こうすることで、治療だけでなく、患者さんにリラックスした時間を提供し、心身ともに癒される体験を提供しています。

2.2 Price(価格)の設定

価格設定については、最初はあまり高く設定せず、まずはリピーターを作ることを重視しました。初回の割引を設定したり、回数券を使うことで、患者さんにお得感を感じてもらうよう工夫しています。また、月々定額で治療を受けられるプランも提供し、定期的に通いやすい環境を作っています。

2.3 Place(流通)の工夫

流通の面でも、患者さんが通いやすい環境を整えるために工夫しています。店舗の立地だけでなく、オンライン予約システムの導入は大きなポイントでした。今や多くの患者さんが忙しい日常を送っているため、電話をかけて予約をするのが手間に感じることもあります。そこで、私はオンラインで簡単に予約できるシステムを導入しました。これにより、患者さんは仕事の合間や、寝る前など、好きな時間に予約を入れることができ、通院のハードルが下がりました。

また、定期的な治療を希望される患者さん向けに、月額プランを提供することも始めました。これにより、患者さんは一定の期間内に何度でも通院できるため、定期的に体調管理をすることができ、経済的な負担も軽減されます。これが長期的な信頼関係を築くためにも非常に有効でした。

さらに、出張鍼灸や訪問施術のサービスを今後拡充したいと考えています。特に、足腰が不自由な方や、忙しくて通院が難しい方には便利なサービスです。出張施術は、患者さんの自宅でリラックスしながら治療を受けられるという大きなメリットがあります。こうしたサービスを取り入れることで、より広範なターゲット層にアプローチでき、鍼灸院の認知度をさらに高めることができます。

2.4 Promotion(プロモーション)の強化

プロモーション活動においては、SNSや地域のイベントをフル活用しています。私は、InstagramやFacebookを日常的に更新し、患者さんの体験談や治療前後の変化を写真や動画でシェアしています。治療のビフォーアフターや、実際に施術を受けている患者さんの感想を投稿することで、視覚的にも効果を伝えることができ、フォロワーの信頼を得ています。

また、SNSでは、**「健康情報」や「鍼灸に関する豆知識」**などもシェアしています。これにより、患者さんは「鍼灸ってどんな効果があるんだろう?」と疑問を持った際に、情報提供を通じて関心を引きやすくなります。私は「治療に来る前に役立つ健康情報」を提供することで、患者さんに価値を感じてもらい、その後実際に来院してもらえるようにしています。

さらに、地域イベントにも積極的に参加しています。例えば、地域の健康フェアやスポーツイベントにブースを出して、無料で簡単な体調チェックや鍼灸体験を提供することがあります。これにより、地域の住民との接点が増え、顔なじみができることで、次回以降の来院につながることが多いです。

また、**「紹介キャンペーン」**も非常に効果的です。既存の患者さんに紹介してもらうことで、新規患者さんを獲得できる仕組みを作り、リピーターが増えると共に、患者さん同士のつながりも広がります。紹介者には割引やプレゼントを提供することで、インセンティブを与えています。

3. 4Pの戦略を実行するための課題と反省点

ここまで、私が実践してきた4Pの各要素について紹介しましたが、実際にはいくつかの課題も感じています。マーケティング戦略は一度完成したら終わりというわけではなく、常に改善し続けることが重要だと実感しています。

3.1 Product(製品)の進化

最初は自分の得意分野だけで鍼灸を提供していましたが、新しい治療法や技術の導入を検討する必要があると感じています。例えば、最近はストレスや自律神経の不調に対する鍼灸の需要が高まっているので、その方面に特化したメニューを増やすことを考えています。また、より効果的なツールや器具(例えば、低周波治療機器など)を導入することで、治療の効果をさらに高めることができるかもしれません。これらを踏まえ、常に製品(サービス)の進化を目指すことが求められています。

3.2 Price(価格)の柔軟性

価格設定は非常に難しい部分ですが、競争が激化する中で、適正価格を維持しながら差別化を図ることが今後の課題です。例えば、特定の季節やキャンペーンに合わせて、価格を見直す必要があるかもしれません。また、長期的に通ってもらえるようなプラン(定期メンテナンスパッケージや回数券)をさらに充実させることで、患者さんの利便性を高めることができると考えています。

3.3 Place(流通)の拡大

現時点では店舗型の鍼灸院のみの運営ですが、今後はオンラインでの情報提供や予約システムの強化、さらには訪問治療のサービスを積極的に展開していきたいと考えています。特に、今後の高齢化社会を見据えたサービス展開が求められます。移動が難しい患者さんに対して、出張サービスを提供することで、より多くの患者さんのニーズに応えられるようになると信じています。

3.4 Promotion(プロモーション)の工夫

プロモーション活動は非常に多くの選択肢があるため、一貫したメッセージを発信し続けることが重要です。今後もSNSを活用しつつ、地域に密着した活動を行っていくことが必要だと感じています。しかし、SNSでの広告費用や、地域イベントでのプロモーション活動には一定のコストがかかります。そのため、費用対効果を見極めて、よりターゲットに合わせた広告や
キャンペーンを実施する必要があります。

4. まとめ

今回は、鍼灸院の経営に役立つ「4P」について詳しくご紹介しました。鍼灸院を運営する中で、施術技術やサービスの質はもちろん重要ですが、それだけでは十分に成功することは難しいと感じています。マーケティングの基本である4Pを理解し、実践することで、より多くの患者さんに価値を提供し、安定した経営を続けていくことができると確信しています。

これからも、患者さんの満足度を最優先に、柔軟に対応しながら、4Pを駆使して事業を進化させていきたいと思います。自分の鍼灸院にどのように適用できるかを考え、さらに良いサービスを提供するために努力していきます。皆さんも、4Pの考え方を取り入れたマーケティング戦略をぜひ参考にして、自分のビジネスに活かしてみてください!

https://youtu.be/vTV3v_EOtcQ?si=OQ31Gpa0q1oQDBlc

https://youtube.com/@takaki_takehana?si=27niCxQGGmTmgbG1

https://youtube.com/@ur-u4843?si=QKvj6r_qkwOezkN_

https://youtube.com/@mds_fund?si=mcbKsR9z_ceHgwba


https://x.com/ikeda_haruna48/status/1885115172941160456?s=46&t=8EkPorNp7wy15r9de5v4iw


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