vol.1 高学歴有名銀行勤務のオロゴンさんが東京で力尽き、不動産賃貸業で人生を再生した話
オロゴンさん サウザーの白熱教室
00:00 | 00:00
※試聴版。オリジナル版(54:30)は購入後に視聴可能。
どうしてただ生きて行くだけの事がこんなにもキツイのか?
どうすればもっと楽に生きられるのか?
そんなことを考えて、抜け道を見つけて、実践する、そう言うテイストでネット芸人活動を続けてまいりましたし、今後も細々とあんま目立たずに「知る人ぞ知る」のポジションで発信のお仕事をやっていけたら良いなとか思います。どっかで意に反してまたブレイクすることもあるやもしれませんがの。さて新年も明けましたので、白熱教室をアップしたいです。
オーディオブックの中身というのは、高学歴のいわゆるエリートコースの青年が、高収入有名企業の勤め人をやってはみたけれど、家族ともども東京の街でボロボロになって玉砕して、不動産賃貸業で再生し、力を蓄え、事業家へと羽ばたいていく、そういう筋書きでインタビューを収めました。講師はオロゴンさんです。
まあ僕もだいたいオロゴンさんと似たようなコースの人生を歩んで参りましたから、有名企業の文系ソルジャー部隊に配属されて、使い捨てにされてる感満載で酷使され「これ俺の人生どうなるんだろう」という恐怖感とか閉塞感に苦しむ、というのは大変よく分かりますし、そこからのあがき方、抜け出し方もかなり共通点が多く、興味深い収録となりましたよ。(真面目な商品紹介についてはヤコバシさんの文章がvol.2以降に書かれていますので、それを見てください)
①私立文系っぽい高学歴高収入勤め人でボロ雑巾の様に使われる
②死にたくないのでとりあえず辞める、次決まらないうちに先に辞める
③落ち着いた就職先で羽根を休める
④回復して、ボロ戸建てを買って、仕事の合間にセルフリフォームする
⑤家賃収入を太くして行って勤め人卒業が見えてくる
⑥卒業後、ちょっとニートっぽい無職の期間を持つ
⑦生まれ持った勤勉の遺伝子からは逃れられず色々な仕事に手を出しちゃう
⑧結局、仕事だらけになって忙しいのだが本人はまんざらでもない
以上、僕とオロゴンさんの共通点。
オロゴンさんのほうがだいぶお上品で、僕はやっぱ好奇心の赴くまま、名声や良いイメージよりも目先のセックスを追いかけて行きたい派なので、そのあたりはちょっと違うんですけど、大筋はけっこう似てましてね。
で。
僕、思いますに、別の業界の就職先に行くことで「相対化される」というプロセスが人生経験を増やす上で本当にデカイんじゃなかろうかと。人間に厚みとか幅が出て。というのも起業して社長やるってのは本当に人間力の勝負だしそれ抜きに起業家とか経営者って出来ないのだから、色んな種類の人間を見て知っておいて、うっすらパターン認識できるようになっておくというのは、今振り返ってみれば非常に重要だったなと。つまり③。ここすげえ大事。
異業種に転職する。異文化とか、多様性に耐性がつく。
多様性にガシャーンとやられる経験を、ある程度若いうちにやらなかった人は、不動産なり商売なりで独立した後も、次はその業界の均質なお友達を探して、均質な価値観の中でずっぽし安住してしまい、ゴルフして不動産セミナー行ってお友達の物件見学ツアー行って話題は物件と融資とゴルフスコアのことだけで、という感じになりがちで、社員を雇って事業するみたいな話にはだいたいならない。それはすなわち、均質な価値観の中で居心地よく埋没してしまうことが原因で。この形勢が決定的になったら抜け出すことは無い。抜け出すのが怖い。
有名上場企業の文系ソルジャー部隊というのは、均質な人間を集めることを目的に採用活動するし、その後もその企業文化の中で更に純度を高めるべく均質化(洗脳プロセス)を進めて行くことになるから、似たような価値観の人間ばかりと接することになってしまう。で、似た価値観の人間としかコミュニケーションができなくなる。
ぜんぜん違う環境、まるで理解不能の企業文化に飛び込む、そこで生きている別世界の人をよく観察する。オロゴンさんと僕のキャリア()の共通点ではある。
さて、なんで生きて行くだけで辛いのか?冒頭の答えなんだけど、もう何百回と言ってることかもしれんが、搾取される立場だから、じゃねえかな。
生産設備を持っていない、ビジネスモデルを持っていない、顧客を持っていない。
それらを借りなくてはならない。ピンハネという形でレンタル料を払う。ゆえにキツイ。都会だと家賃とか駐車場代とかも払わねばだしね。
大企業の勤め人とは、全てを借りて働く立場だ。営業で使うパソコンもクルマも、何一つ自己所有の物は無い。会社からの貸与物。ビジネスモデルも株主のもの、顧客も株主のもの、信用も会社のもの。全部借り物で、素手だ。会社クビになったらただの人になる。入れ替え可能なパーツでしかない。ゆえに、社内の偉い人だとか権力者だとかに凄まれると、無限に労働力と精神力を安売りしなくてはならなくなる。これはしんどい。
楽な生き方とは借りないことである。自分で設備を持ち、ビジネスモデルを持ち、顧客を持つ。信用も、生身の自分が積み重ねた信用で、商売する。
それが出来るようになると、売上金の全てを自分の物にできる。こっちがわの世界に踏み込んだ時、その実入りのデカさにまず驚くのだ。うおお、全部自分の物か、と。それで人生が一気に楽になる。
高学歴高収入だろうと、低学歴低収入であろうと、一部の厳しい勤め人業界は本当にきつい。精神の死を含めるならばごく日常的に死人が出る。すさまじい世界であるが、そういう厳しい境遇の人の陰で、うまい汁を吸ってのうのうと生きている人間が、思っているよりもたくさん居るのである。
しかしその件について、今、美味しい思いをしている側の人達は口をつぐむ。
人から搾取して得たうまい汁(資本主義の世界ではこれは当然の権利であり合法である)を吸って、特に働きもせず、ぶらぶら適当に買い物して生きるって人が、けっこう沢山居るのだ。単に運良く、おじいちゃんとかが会社作って大きくしてその株を相続しただけ、とか、ひいじいちゃんが大地主だったのを相続したがその土地を大学だとかイオンモールだとか自衛隊とかが借りてくれてる、など。けっこう居る。
デカイ資本を持ってしまうと、一族の枝に至るまで、湯水のようなカネが行き渡る。そして、享受している安穏な生活を不思議とも思わないらしい。
あなたが辛い理由は搾取。
だったら搾取する側にまわって従業員をブラック労働で搾取しまくってやれ、とまでは僕は言わない。搾取しもしないしされもしないポジションに行けば、けっこう楽に生きられる、ということを伝えたいのだ。
ボロ戸建て大家とか、農家とか、売れてるネット芸人とかね。設備を借りるわけでもビジネスモデルや信用を借りるわけでもない。収入があれば勤め先に魂をささげなくてもいいし、出世競争から降りてのうのうと勤め人やる選択肢も手に入る。
あるいは、タピオカ屋が流行ったらタピオカやって、PCR検査屋が流行れば検査やって、みたいな小商いで時代を乗り継いでいくのも、収入は乱高下するものの平均で考えればかなり大きいだろうし、激務勤め人やって死にそうになるぐらいならずいぶんマシな生き方だろうと思う。
僕も昔、激務勤め人で死にかけた。ボロ戸建てから始めた不動産でなんとか人生を再生することが出来た。2012年に志して転職し、2017年に勤め人卒業を達成。オロゴンさんも話を聴けば時期だけの違いでほとんど同じようなものである。不動産からの再生は割と再現性が高いので、辛い境遇にあえいでいるリスナーの皆様は是非ともやってみてほしいと思います。
令和5年1月 聖丁
【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。
どうすればもっと楽に生きられるのか?
そんなことを考えて、抜け道を見つけて、実践する、そう言うテイストでネット芸人活動を続けてまいりましたし、今後も細々とあんま目立たずに「知る人ぞ知る」のポジションで発信のお仕事をやっていけたら良いなとか思います。どっかで意に反してまたブレイクすることもあるやもしれませんがの。さて新年も明けましたので、白熱教室をアップしたいです。
オーディオブックの中身というのは、高学歴のいわゆるエリートコースの青年が、高収入有名企業の勤め人をやってはみたけれど、家族ともども東京の街でボロボロになって玉砕して、不動産賃貸業で再生し、力を蓄え、事業家へと羽ばたいていく、そういう筋書きでインタビューを収めました。講師はオロゴンさんです。
まあ僕もだいたいオロゴンさんと似たようなコースの人生を歩んで参りましたから、有名企業の文系ソルジャー部隊に配属されて、使い捨てにされてる感満載で酷使され「これ俺の人生どうなるんだろう」という恐怖感とか閉塞感に苦しむ、というのは大変よく分かりますし、そこからのあがき方、抜け出し方もかなり共通点が多く、興味深い収録となりましたよ。(真面目な商品紹介についてはヤコバシさんの文章がvol.2以降に書かれていますので、それを見てください)
①私立文系っぽい高学歴高収入勤め人でボロ雑巾の様に使われる
②死にたくないのでとりあえず辞める、次決まらないうちに先に辞める
③落ち着いた就職先で羽根を休める
④回復して、ボロ戸建てを買って、仕事の合間にセルフリフォームする
⑤家賃収入を太くして行って勤め人卒業が見えてくる
⑥卒業後、ちょっとニートっぽい無職の期間を持つ
⑦生まれ持った勤勉の遺伝子からは逃れられず色々な仕事に手を出しちゃう
⑧結局、仕事だらけになって忙しいのだが本人はまんざらでもない
以上、僕とオロゴンさんの共通点。
オロゴンさんのほうがだいぶお上品で、僕はやっぱ好奇心の赴くまま、名声や良いイメージよりも目先のセックスを追いかけて行きたい派なので、そのあたりはちょっと違うんですけど、大筋はけっこう似てましてね。
で。
僕、思いますに、別の業界の就職先に行くことで「相対化される」というプロセスが人生経験を増やす上で本当にデカイんじゃなかろうかと。人間に厚みとか幅が出て。というのも起業して社長やるってのは本当に人間力の勝負だしそれ抜きに起業家とか経営者って出来ないのだから、色んな種類の人間を見て知っておいて、うっすらパターン認識できるようになっておくというのは、今振り返ってみれば非常に重要だったなと。つまり③。ここすげえ大事。
異業種に転職する。異文化とか、多様性に耐性がつく。
多様性にガシャーンとやられる経験を、ある程度若いうちにやらなかった人は、不動産なり商売なりで独立した後も、次はその業界の均質なお友達を探して、均質な価値観の中でずっぽし安住してしまい、ゴルフして不動産セミナー行ってお友達の物件見学ツアー行って話題は物件と融資とゴルフスコアのことだけで、という感じになりがちで、社員を雇って事業するみたいな話にはだいたいならない。それはすなわち、均質な価値観の中で居心地よく埋没してしまうことが原因で。この形勢が決定的になったら抜け出すことは無い。抜け出すのが怖い。
有名上場企業の文系ソルジャー部隊というのは、均質な人間を集めることを目的に採用活動するし、その後もその企業文化の中で更に純度を高めるべく均質化(洗脳プロセス)を進めて行くことになるから、似たような価値観の人間ばかりと接することになってしまう。で、似た価値観の人間としかコミュニケーションができなくなる。
ぜんぜん違う環境、まるで理解不能の企業文化に飛び込む、そこで生きている別世界の人をよく観察する。オロゴンさんと僕のキャリア()の共通点ではある。
さて、なんで生きて行くだけで辛いのか?冒頭の答えなんだけど、もう何百回と言ってることかもしれんが、搾取される立場だから、じゃねえかな。
生産設備を持っていない、ビジネスモデルを持っていない、顧客を持っていない。
それらを借りなくてはならない。ピンハネという形でレンタル料を払う。ゆえにキツイ。都会だと家賃とか駐車場代とかも払わねばだしね。
大企業の勤め人とは、全てを借りて働く立場だ。営業で使うパソコンもクルマも、何一つ自己所有の物は無い。会社からの貸与物。ビジネスモデルも株主のもの、顧客も株主のもの、信用も会社のもの。全部借り物で、素手だ。会社クビになったらただの人になる。入れ替え可能なパーツでしかない。ゆえに、社内の偉い人だとか権力者だとかに凄まれると、無限に労働力と精神力を安売りしなくてはならなくなる。これはしんどい。
楽な生き方とは借りないことである。自分で設備を持ち、ビジネスモデルを持ち、顧客を持つ。信用も、生身の自分が積み重ねた信用で、商売する。
それが出来るようになると、売上金の全てを自分の物にできる。こっちがわの世界に踏み込んだ時、その実入りのデカさにまず驚くのだ。うおお、全部自分の物か、と。それで人生が一気に楽になる。
高学歴高収入だろうと、低学歴低収入であろうと、一部の厳しい勤め人業界は本当にきつい。精神の死を含めるならばごく日常的に死人が出る。すさまじい世界であるが、そういう厳しい境遇の人の陰で、うまい汁を吸ってのうのうと生きている人間が、思っているよりもたくさん居るのである。
しかしその件について、今、美味しい思いをしている側の人達は口をつぐむ。
人から搾取して得たうまい汁(資本主義の世界ではこれは当然の権利であり合法である)を吸って、特に働きもせず、ぶらぶら適当に買い物して生きるって人が、けっこう沢山居るのだ。単に運良く、おじいちゃんとかが会社作って大きくしてその株を相続しただけ、とか、ひいじいちゃんが大地主だったのを相続したがその土地を大学だとかイオンモールだとか自衛隊とかが借りてくれてる、など。けっこう居る。
デカイ資本を持ってしまうと、一族の枝に至るまで、湯水のようなカネが行き渡る。そして、享受している安穏な生活を不思議とも思わないらしい。
あなたが辛い理由は搾取。
だったら搾取する側にまわって従業員をブラック労働で搾取しまくってやれ、とまでは僕は言わない。搾取しもしないしされもしないポジションに行けば、けっこう楽に生きられる、ということを伝えたいのだ。
ボロ戸建て大家とか、農家とか、売れてるネット芸人とかね。設備を借りるわけでもビジネスモデルや信用を借りるわけでもない。収入があれば勤め先に魂をささげなくてもいいし、出世競争から降りてのうのうと勤め人やる選択肢も手に入る。
あるいは、タピオカ屋が流行ったらタピオカやって、PCR検査屋が流行れば検査やって、みたいな小商いで時代を乗り継いでいくのも、収入は乱高下するものの平均で考えればかなり大きいだろうし、激務勤め人やって死にそうになるぐらいならずいぶんマシな生き方だろうと思う。
僕も昔、激務勤め人で死にかけた。ボロ戸建てから始めた不動産でなんとか人生を再生することが出来た。2012年に志して転職し、2017年に勤め人卒業を達成。オロゴンさんも話を聴けば時期だけの違いでほとんど同じようなものである。不動産からの再生は割と再現性が高いので、辛い境遇にあえいでいるリスナーの皆様は是非ともやってみてほしいと思います。
令和5年1月 聖丁
【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。
ここから先は
¥ 1,680
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?