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多趣味のコアヲタがコミュニティ運営支援に関って得られたこと 〜西川貴教さんを四半世紀以上愛する者の話〜
コミュニティマーケティングAdvent Calendar 2024【2枚目】16日目にエントリーさせてもらいました。
コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供しているオシロ株式会社という会社でコミュニティプロデューサーとして従事している浜田和美と申します。普段はアーティストやクリエイター、ブランドや法人・団体などの方々向けのコミュニティの設計およびご契約後のコミュニティ運営支援(カスタマーサクセス)を実施しています。弊社はニックネーム文化で、コミュニティ界隈では通称「ジャンヌ」と呼ばれています。純日本人顔で血筋もド日本人ですがジャンヌです。名前の由来が気になった方は、直接お会いした時にお話しします。
社内のrandomチャンネルでCMOのMuttaさんがアドベントカレンダーについて紹介されていたので、清水の舞台から飛び降りる勢いで参加させてもらいました!
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素晴らしい知見やフレームは他の方々がたくさん書いてくださる気がしたので、私ならではのテーマで書いてみようと思います。
題して「多趣味のコアヲタがコミュニティ運営支援に関って得られたこと」。
社内メンバから「推し活の神」と呼ばれることもあるくらい(!)、さまざまなものを好きになり愛し、趣味とさせてもらっています。趣味を通じて老若男女、多国籍の方々と友だちになりましたが、推し活もコミュニティと言えるところがいくつもあるなと実感しています。
そんな私の推し活からコミュニティを実感できた体験談や私のファン視点とコミュニティ運営を支援する立場の視点、双方から得られたことなどを記していきます。気がついたら5,600文字超書いてました! お茶やお酒を飲みながらゆるっと読んでいただけると幸いです🙏
◆息をするように何かを愛してきた四半世紀
私はさまざまなアーティストやクリエイター、IPなどのヲタクをしてきました。
ハマったらトコトン! 子どもの頃からアニメや漫画が好きで、帰宅しては毎日夕方のアニメ番組を見ていて、時にアニメの主題歌をラジカセでカセットテープに録音し、田んぼに囲まれた田舎で歌って育ちました。
漫画も『週間少年ジャンプ』『週間少年サンデー』『少女コミック』などの雑誌から単行本まで、弟と分け合いながらずーっと読んでました。
音楽も大好き!
特に私を人生を彩っているアーティストです。
最もファン歴が長いのは西川貴教さんで25年以上、次いでUVERworldさんは16年以上、そしてSKY-HIさんは2025年2月で10年以上になります。
その他YouTuberのゲーム実況者も好きで、昔は宝塚歌劇団の男役さんや声優さんに熱心だったこともあります。
好きになろうと思って好きになっている訳では無いのですが、気がつけば何かを好きになり、周りから「愛しているね」と言われるレベルでファンになることが多々あります(お恥ずかしや…)。
◆ファン活動を通じて培ってきた趣味友だちの輪
私のファン活動、今の言葉で言う「推し活」と友だちとの交流はコミュニティだと実感することが多いです。
社内の人と話していると、「推し活をしている人がどのように趣味友だちを見つけるかに興味がある」と言っていたので、いくつかコミュニティ的だと実感したことをご紹介します。
西川貴教さんとBBS(掲示板)
私が貴教さんを好きになった頃はちょうどインターネットが普及し始めた頃でした。貴教さんは当時、所属レーベルの公式WebサイトにBBS(掲示板)を開設しており、私はBBSを通じて趣味友だちとつながりました。
当時はファンのなかでも志が高いか好奇心が強い人たちがホームページやBBS、CGIチャットを立ててそれぞれの場所に遊びに行き、お互い行くLIVE会場が重なると現地で会ってさらに仲良くなり、LIVE後の感想やその他の貴教さんに関することなどをオンラインで語り合っていました。仲良くなると学校のことやアニメのことなど、貴教さん以外の話しもして盛り上がっていました。
前述のような交流が公式Webサイトやファン自作サイトそれぞれでできあがっていました。当時のファン層より少し年上の方々が集まるBBSもあれば、中国地方の人たちが集まるBBS、ハガキ職人が集まるBBSなど、一定の共通項に絞られたBBSもありました。
その当時はこの言葉を思いつかなかったですが、まさに「コミュニティ」だったと言えるかと思います。
貴教さんを通じて出会ったファン友だちとの付き合いも25年が経とうとしており、私が制服姿でLIVE会場でウロチョロしていた頃から知っている友だちからすると、私の今の年齢を聴くたびに感慨深い気持ちになるそうです笑。
最早地元の友だち以上に会い続け、交流を続けている友だち。そんな友だちの結婚式にもお呼ばれしたことがあります。
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たくさん笑ってケンカしたうえでずっと友だちでいてくれるみんなとは、生涯友だちでいられる気がしています。
UVERworldさんとX(旧Twitter)
UVERworldさん界隈のファン友だちが少ないからこそのエピソードです。
去年女性ファン限定のハワイイベントがありました。
1名部屋と2名部屋があり、2名部屋のほうが安いのですが、一次申込時点で自分と同行者の名前(しかもファンクラブ会員限定)を入れる必要がありました。残念ながら私の周りにはハワイに行くほど熱心なUVERworldさんのファンクラブ会員の友だちがいなかったのです。
どうしようかなと考えた結果、ゆるっとXで投稿してみました。「UVERworldのハワイイベントに興味がある昭和生まれの方はいませんか?」と。私は何歳でも良いのですが相手も年齢を気にしないとは限らないと思ったので、一旦「昭和生まれ」と書いてみたのです。すると同じ想いを持った女性に出会えました! XやLINEでやり取りし、カメラONでLINE通話で会話を行ない、お互い本当に問題が無ければ一緒に申し込みましょうと。
結果、どちらもOKでした。
ネットで見ず知らずの同世代の女性と申し込み、異国のハワイで何泊も共に過ごす経験があるのも同じものが好きな者同士ならでは。今や毎公演一緒にLIVEに行く仲になりました!
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西川貴教さん時代はBBSで培ってきたファン友だちを、今はXで見つけ、コミュニケーションを図っています。
今度のLIVEは彼女だけでなく、私と私の友だちの3名で参加するので、友だちが友だちを呼ぶコミュニティ的なところも推し活の醍醐味だと感じています。
SKY-HIさんとファンコミュニティ・オンラインサロン
SKY-HIさん界隈でも多くの趣味友だちと交流できています。
印象的だった体験は10代の友だちができたことです。それまでも老若男女の友だちがいたとは言え、基本は同世代か年上の人たちが多く、年下も数歳しか変わらないことが多かったのですが、SKY-HIさん界隈では一気に一回り下の友だちができ、内心ドキドキしていたのを覚えています。笑
趣味を通じると年齢差関係無く仲良くなれるところは、ファン活動をしていて嬉しく思う点です。
SKY-HIさんのファン活動をしていて私にとって大きな体験は、今の私を形取るものにもなったファンコミュニティやオンラインサロンでの体験です。
月額5000円のメンバー数1万人以上の巨大オンラインサロン「B-town」は、私自身、今でも学びになることが多いです。SKY-HIさんとファンとの関係性や「B-town」については良い記事がたくさんあるので、ご興味あればぜひ読んでみてください。いくつかご紹介します。
さらにSKY-HIさんとファンとの関わり合いで最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もcuriousだった体験は、2017年に試験的に行なわれたファンの、ファンによる、ファンのためのツイッターアカウントプロジェクトでした。
このプロジェクト(?)は私がその当時感じていたファン界隈がもっとこうなると良いなと思っていたことを解消するかもしれない動きだったので、とてもワクワクしたことを思い出します。こちらもたくさん書きたいことがあるのですが、ブリタニカ百科事典並に分厚くなりそうなので割愛します。
このように西川貴教さん、UVERworldさん、SKY-HIさんetc.、さまざまな形でファン活動を通じて趣味友だちを見つけ、さまざまな形のコミュニティを実感してきました。
◆ファン側からコミュニティ運営支援側に来て得られたこと
さて…さんざっぱら私の濃いヲタク事情を語って、仕事に関わる話に移りたいと思います。
時を経て私は2022年10月にオシロ社にjoinします。オシロに入社した理由のひとつに「ファンとアーティスト双方が幸せになるしくみづくりに寄与したかった」ことが挙げられます。それを実現する方法は世の中にいくつかあると思うのですが、自身のこれまでのキャリアやご縁が重なって、そのしくみづくりをコミュニティで実現する道を選びました。
私たちが提供している「OSIRO」は原則、運営をオーナーさんやコミュニティマネージャー(コミュマネ)さんに担ってもらい、運営支援やアドバイスなどを私たちコミュニティプロデューサーが行なう体制でコミュニティ運営を行なっています。そのため完全なる「中の人」という訳では無いのですが、ファン側か運営者側かと問われると運営者さん視点で動いています。
運営者視点に立つと、ファン視点で「こうしたら良いのに…」と思っていたことが、運営者的にはそうでも無いことを実感・痛感することができました。
言える範囲ですとファンの願望で「◯◯して欲しい」と求めたり「◯◯さんは私たちファンのことを理解していない」と言っちゃうシチュエーションをよく目にしますが、やはりファンがあっても自分の創作活動が一番であることや、ファンの気持ちを理解しているけれど事情があってできなかったり伝え切れないことがあったりします。
そして運営者の中の人も、同じ人間であること。ファンに喜んでもらうために新しいチャレンジをして上手く行かないことがあったり、ミスもあります。ファンだけをしているとなかなか想像しきれないと思います。
結果的にさまざまなコアなファンをしてきた身として「中の人」視点が理解できる経験ができて良かったと強く思っています。
またコミュニティ運営を支援する立場になり、運営者やファンの人たちが幸せそうにコミュニティを楽しんでいる様子に立ち会えると、私自身もとても嬉しくなります! コミュニティの在り方は十人十色。運営者とファン(メンバー)の数だけさまざまな在り方があります。
担当させてもらっているコミュニティの運営者のなかには、今までYouTubeと音楽活動をメインに活動し、睡眠時間を削りながらアーティスト活動に勤しんでいた方がいますが、コミュニティができたことで睡眠時間を確保し余剰時間で新たなことができるようになったと喜んでらっしゃいました。
そして私がさまざまなコアなファンをしていたからこそ、コミュニティ運営を支援するなかで運営者の方々に還元できることがあります。「OSIRO」でコミュニティの基本設計をする時に「事業(やアーティスト活動)で成し遂げたいこと」「コミュニティの目的」そして「(コミュニティに集まる)メンバーにとっての価値」、この3要素が重なり合うようにコミュニティづくりをするように伝えています。
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この基本設計の時にご自身のことを考えることはできても、ファン(メンバー)視点を持つことがなかなか難しい方にたびたび出会います。そういう時に「ジャンヌさん、ファンだっとしたらどう思いますか?」と聴かれるので、さまざまなファン目線を持っていて良かったなと実感しています!
余談ですが最近は初対面の時に「西川貴教さんのファン歴25年なんです」と伝えると、とても良いアイスブレイクになっています笑。
◆生涯通して成し遂げたいこと「ファンとアーティスト・クリエイター・ブランド双方が幸せになるしくみづくりに寄与する」
そろそろまとめていきます。
私は10代の頃に夢を持っていました。それを描き始めて説明し始めるとさらに5,000文字以上書いてしまいそうなので端折ります。
その夢を4年前に少し表現を言い換えて、今の夢を創りました。
それは「ファンとアーティスト・クリエイター・ブランド双方が幸せになるしくみづくりに寄与する」ことです。
もとはアーティストだけだったのですが、オシロはアーティストだけでなくクリエイター、インフルエンサーといった個人だけでなく、ブランドなどの法人・団体のみなさま向けに幅広くコミュニティを提供している会社なので、少し拡張しました。
さまざまなファン活動をしていると、さまざまなファンやアーティストたちの幸せとそうじゃない状態にたくさん出会ってきました。人やコミュニティの数だけいろんな幸せがあるでしょうし、全員が大満足する幸せは得られないと思うんですね。けれどきっと「みんなそれなりに概ね幸せ」は目指せる気がしています。
そのために日々コミュニティについて学び研鑽しながら、さまざまなコミュニティの形を創っていけたらと思います。
以上、ジャンヌこと浜田和美でした!
普段はXに生息していますので何かあったらXまでどうぞ!
緊張しながら公開します。
どんなメッセージでも励みになりますので、よかったら感想お待ちしています🙏
では!
2024.12.16. 実は人見知りのシャイ・ジャンヌ🌹