続・Eurovisionの思い出
日本にいるとほぼ忘れてしまうユーロヴィジョン・ソング・コンテストですが、スウェーデンでは毎年話題です。
スウェーデン代表を決めるためのMelodifestivalenが6週連続で生放送されるくらい盛り上がります。
この2年ほどは残念ながら実現していませんが、本来なら全国6か所のアリーナツアーが敢行されます。
ということでスウェーデンにいると観ようかなという気になってきます。
数年の忘却期を経てまたユーロヴィジョンを観戦する日がやってきました。
2012年のMelodifestivalenは観ていてなんだかよくわからないけれど、たぶんこの人が今年は優勝するのだろうなという雰囲気を感じました。
誰かというとLoreenでした。
彼女のことはまったく知らなかったし、スウェーデンでものすごく人気があったというわけでもなかったようですが、なぜだかそんな雰囲気でした。
その前年に2位だったDanny Saucedoはこの年本気でユーロヴィジョンを目指していたはずですが、Loreenが優勝しました。
そしてユーロヴィジョン。
2012年はアゼルバイジャンでの開催でした。
はて、アゼルバイジャン?
どこ??
カスピ海のあたりでした。
アゼルバイジャン、首都はバクーをこの時初めて認識したように思います。
ユーロヴィジョンでもLoreenの勢いは止まらず、スウェーデンが久しぶりに優勝しました!
スウェーデン人大盛り上がり!!
Loreenが好きだとか、Euphoriaという曲が好きだとか関係なく大喜び。
めったに体験できないことを体験できました。
前年の優勝国にて開催されるため2013年はスウェーデンでユーロヴィジョンが開催されました。
Malmöマルメでの開催でした。
Melodifestivalenはというとこの年は本命不在だったように思います。
視聴者票でトップだったYohio(日本語話すので話題だった彼です)”Heartbreak Hotel”は審査員票が伸びず、総合2位止まり。
Andra chansen(セカンド・チャンス)経由でファイナルに進出し、審査員票1位で視聴者票2位だったRobin Stjernberg ”You”が優勝するという結果でした。
びっくりでした。
ご本人も最初よくわかっていないような表情をしていました。
結局ユーロヴィジョンではそれほど良い結果ではなかったのですが、個人的にはユーロヴィジョンスウェーデン代表曲の中で好きな曲に入っています。
2013年はユーロヴィジョンも混戦だった気がしました。
優勝はデンマークだったのですが、結果が出た瞬間どの曲だったのか思い出せませんでした。
笛の曲だったわけですが、イントロの笛しか印象に残ってなかったという。
とりあえずスウェーデンのマルメからデンマーク首都、コペンハーゲンは電車で1本。
次の年は橋を渡ってすぐのところで開催なんだ、近いなと考えたことは憶えています。
ここでまた空白期間が続きます。
日本ではあまり話題にならないのですが、オーストリアが優勝した年(2014年)は少々話題になりました。
スウェーデンが再度優勝した時(2015年)もネットで知りました。
Måns Zelmerlöwの存在は知っていたのですが、彼がスウェーデン代表だったことは知らなかったので、いきなり優勝したニュースを見てびっくりしました。
それくらいユーロヴィジョンは遠く、ほぼ忘れかけていました。
2018年、突然ユーロヴィジョンに再会しました。
旅行に出かけたら、その週がユーロヴィジョンウィークでした。
まったくの偶然で、到着してから知りました。
スウェーデンのテレビでユーロヴィジョンが話題だったので気づきました。
ポルトガルでの初開催の年でした。
スウェーデンは審査員票がかなりよかったのですが、視聴者票がそれに比べるとかなり少なかったので、あ!と言わずにいられませんでした。
そんなこともあります。
結果は優勝候補だったイスラエルが優勝しました。
ユーロヴィジョンと聞いてヨーロッパと思うかもしれません。
イスラエルはヨーロッパなのか?と疑問に思うかもしれません。
ユーロヴィジョン出場国はヨーロッパである必要は必ずしもありません。
近ごろはオーストラリアも出場しています。
2019年はその存在をさっそく忘れ、翌2020年3月 ”Think About Things” に出会います。
この曲いいなと思い調べてみるとアイスランド2020年ユーロヴィジョン代表曲でした。
曲がよいことはもちろんアイスランドの代表を決めるSöngvakeppninのステージ映像が強力すぎでした。
ミュージックビデオは秀逸です。
しかし、この曲を知ってからすぐにユーロヴィジョン2020の中止が決定されました。
ものすごく残念ですが、40か国ほどから代表が集合する大会の実現はその時の状況を考えると難しかったのです。
その後個人的に自宅にいることが多かったので、ユーロヴィジョン関連の音楽を聴くことや動画を見ることが多くなりました。
楽しみにしていた2021年大会はいつもと違うこともありましたが、無事開催されました。
今までよく知らなかった国のアーティストを聴くようになったり、国の名前を憶えたり、英語に対する苦手意識を少し和らげてくれたりしました。
周りの人々と話が合わないのですが、楽しんでいるのだからあまり気にしないようにしています。
日本は人口が多くて、エンターテイメントも盛んです。
国内だけでも十分楽しめます。
でも少し違うところに目を向けると世界は広くて、多種多様です。
人の好みは千差万別。
楽しみ方は人それぞれ。
それがヨーロッパ、北欧、スウェーデンに向いているだけです。
日本のテレビ番組にはないテンションで次々と様々な人たちが登場し、目まぐるしく展開していくユーロヴィジョン。
現在の社会情勢のため多少のごたごたがありますが、2022年も無事開催されることを願っています。
最後に4月2日にストックホルムにて行われた支援コンサート動画のリンクを。
どういう目的でこのコンサートが開催されるか説明は必要ないよね、とJohnossiが言っていたので特に説明しませんが、2022年の6月1日まで視聴できるそうです。
フィンランドの元首相Alexander Stubbの話がよかったです。
冒頭の写真はバタートーストです。
白くて柔らかい食パンはめったに食べないのですが、なぜかカフェで注文しちゃいます。
甘いものでなく、しっかりした食事でもないものといえばトーストになるのですよね。
選択肢にもう少ししっかりしたパンがあったらいいのに。