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kent再結成と30年

先日スウェーデンのバンドkent2016年以来のコンサートを開催すると発表されました。

2025年の3月に3公演ということでした。

しかしチケットはあっという間にソールドアウト。

開場はアリーナなんですが。

ということでもう3公演追加されました。

そちらもあっという間にほぼソールドアウト。

2016年には解散ということだったのですが、今回はコンサートをストックホルムで行うだけで、ツアーを行ったり新しい曲を発表したりする予定はないそうです。


 
kentといえば個人的に初めて知ったスウェーデン語で歌うバンドです。

スウェーデン人はたいていの人は英語が堪能で、日本で人気があった人たちはもれなく英語で歌っていたわけです。

インタビューでもたいてい英語でした。

今と違ってそれほどインターネットが身近になかったので、スウェーデンで実際にヒットしている音楽がよくわからなかったのですよね。

日本にやってくる音楽はほぼ英語で、スウェーデン語で歌っている人たちがどれほどいるかもわからないし、知らないのでどこを探ればいいかさえわからなかったものです。

なんとなく日本にやってくるスウェーデンの音楽がスウェーデンで人気で有名かというとそうでもないんだろうなと感じていました。

独自のフィルターが存在しているのだろうな。

そんな時知ったのがkentでした。
 
もう何枚かアルバムを出していて、すでにスウェーデンではずいぶん人気のあるバンドでした。


スウェーデンといえば英語で歌われるポップソングのイメージが強かったので、スウェーデン語で歌われるロックはなんだか新鮮に聞こえました。

彼らは英語詞でも実はアルバムを出していて、同じアルバムのスウェーデン語版と英語版があります。

断然スウェーデン語のほうがいいでしょ。

そう思った人が多かったからなのかはわかりませんが、英語でアルバムを作っていたのは一時期だけでした。

ちょっと暗めの影がある音とボーカリストJoakimの高めで癖のある声が特徴かと。

1枚目のアルバムの”Kent”がリリースされたのは1995年なので来年30周年なのですね。

某ソーシャルメディアで彼らの曲が話題になったというのもあって、新しいファンが増えたそうです。

若い人はそもそもKENTを知らなかったわけで、そういう新しく知った人たちにもkentをliveで観る機会をというのが今回のコンサート開催の理由のひとつであるようです。


 
最近の再結成といえばOASISですが、彼らはスウェーデンでコンサートをする予定は今のところない、ヨーロッパで2025年にコンサートをするのはイギリスとアイルランドだけ、と発表済みなのでスウェーデンではKENTの再結成で盛り上がるのでしょう。



 
インターネットのおかげで今はあの当時と違ってスウェーデンの音楽を簡単に聴くことができます。

少し探すだけで英語だろうがスウェーデン語だろうがたくさんの音楽に出会えます。

もちろんもっと知られていない国の音楽にも触れることができます。

想像ができなかったほどの変化です。

それは時代を超えて昔の曲にも同じことが言えます。

生まれる前の音楽にも出会うことができます。


 
でもコンサートというとまた話は別です。

画面を通してとその場にいるのとでは別物です。

実際に目の前で演奏して歌っているその現場に居合わせることができるのは今だけです。

それは貴重な体験です。

似たようなことは起こっても、同じことは二度と起こらないのです。

解散してしまって、いなくなってしまって、もう観ることが叶わない人たちはいくらでも存在します。

昔と違う部分はありますが、OASISやkentは再び集結してコンサートを開催しれくれます。

チャンスがあるのならその場に居合わせたいものです。

機会を逃すな!
 
 


 
kentは来年30年ですが、OASISは2024年が1枚目のアルバムから30年です。

WEEZERも1枚目のブルーアルバムから30年です。

Blurの”Parklife”も30年前の作品です。

30年経っても愛されるってすごいですね。

それだけ素晴らしい音楽を彼らは創ってきたのでしょう。

SPITZの『空の飛び方』も30周年で、30周年版が発売されました。

懐かしい。

今聴いても素晴らしい曲が詰まったアルバムです。

『空の飛び方』には今でも失われていない、強く輝くものがあるのだと信じています。


これからもいろいろな音楽を聴かせてください。

聴いていきます。




 
あ、関係ないですがスウェーデンのサマータイム終わったのですね。
 
 






冒頭の写真は飛行機の窓から撮影したものです。

30年前のことなんてあまり憶えていませんが、とりあえず自分がこんなに機上の人になるとは考えもしなかったですね。

30年前は乗る機会がなくはなかったのに拒否していました。

今では何回乗ったことがあるかなんて数えられません。

人はそれなりに変るし変わらないです。

成長と言うと心地よく聞こえますね。

こだわりと言うといいほうに聞こえるでしょうか?









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