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音楽と記憶のつながり

現在スウェーデンでは毎年夏に放送されているAllsång på Skansenが放送中です。

SVT Playというサイトで視聴できるということに気付いたので一部鑑賞してみました。

司会はユーロヴィジョン2014のスウェーデン代表Sanna Nielsenです。

ストックホルムのスカンセンからの公開生放送で、ゲストが複数登場して自分たちの曲を披露するのはもちろん、会場の観客のみなさまと一緒に歌う場面もあります。

その会場のみなさまと一緒に歌っている歌について考えました。

おそらく大勢の人と一緒に歌うので、スウェーデンでは有名で定番な曲を選んでいるのでしょう。

歌詞はスウェーデン語ですし。

実際幅広い世代の人々が口ずさんでいました。

最近のヒット曲ではなく、懐かしのといった雰囲気の曲でした。

そしてほとんど自分は知らない曲でした。

その国で育ったのでなければ知ることは難しいことのひとつなんじゃないかと。

昔のヒット曲や童謡はその時代、世代をその国で過ごしていないと知ることは難しいです。

本人が特段聴いていなくても親が聴いていた、おじいちゃんおばあちゃんが好きだったなどで知った場合もあるかもしれません。

スウェーデンの小説、アンデシュ・ルースルンド氏とベリエ・ヘルストレム氏のグレーンス警部シリーズの中で、グレーンス警部がシーヴ・マルムクヴィストの曲を繰り返し聴いています。

彼女はスウェーデンでは有名で知っている人も多いのですが、日本で本を読んでいる身からすると全く未知の人物です。

それと同じようなことをAllsång på Skansenを観ていて感じました。

この曲がわからない。

でもみなさん知っていて歌っている。

その曲を聴いてそういえばこんなことがあった、あの時はこうだった、なんてそれぞれ懐かしむこともあるかもしれません。

スウェーデンの音楽は他の国で知られている曲がたくさんありますが、スウェーデン国内だけで有名な曲もさらにたくさんあるのもまた事実。

人生の途中でほんの少し片足突っ込んだだけの自分にはそう考えられる日は来ないだろうなと考えたのでした。


 
そしてもうひとつ。

Dansbandはこういうところで強い。

スウェーデンでdansbandとはdans musicのバンドではなく、なんというか歌謡曲バンドとでもいうのか、ダンスホールで演奏されているような懐かしい雰囲気の曲を演奏する人たちです。

歌詞は大体スウェーデン語なのかな。

Allsång på Skansenにもdansbandが出演していましたし、Linnea Henlikssonが会場のみなさまと一緒に歌っていたのはArvingarnaEloiseでした。

根強い人気があるな、スウェーデンのDansband。


 

Allsång på Skansenの生放送が終わった後、出演者から一組がミニコンサートを開催していて、それをSVT Playで観ることができると気づきました。

せっかくなのでLinnea Henlikssonのミニコンサートを楽しみました。

一曲目に披露している、もう10年くらい前の曲が好きです。
 






冒頭の写真はストックホルムのGamla StanからスカンセンのあるDjurårdenへ向かうボートからの景色です。

この記事を書いていてスカンセンへ行ったのはもう20年前だということに気づきました。

一度しか行ったことがありません。











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