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対人のコーディネーション(1): サッカーに必要なフィットネス

はじめに

運動における神経系は,いくつもの筋肉の動きをコントロールし細かな動きを可能にしたり,同時に筋肉を動かすことで爆発的なパワーを生み出したりするのに必要な器官です.

神経系を介して運動を調整する能力を「コーディネーション」といい,日本語では「調整力」といいます.ステップワークを上手におこなったり,相手の動きにリアクションしたり,バランスをとって動いたりするのに必要です.サッカーで言う「キレ」のある動きに大きく関わります.


動きやすい姿勢

サッカーに限らずアメリカンフットボールなどゴール型球技では相手と同じピッチに混在しているため,相手に反応してうごく対人動作があります.その際に素早く動く姿勢を取る必要があります.

パワーポジション

力強い一歩を踏み出すのに適している姿勢が,パワーポジションです.いわゆるスクワットの姿勢といえばイメージしやすいでしょうか.肩幅に足を開き,膝を軽く曲げ,少しお尻を後ろに突き出し骨盤を前傾させます.かかと重心にならないようにしてかまえます.
むずかしい場合は,「よーいドン」の姿勢をとってみてください.一歩目が早くなる理由が体感できると思います.

図1 パワーポジション

パワーバンド

サッカーU-17日本女子代表でもなでしこジャパンでも共通してパワーバンドについては指導しています.パワーバンドとは「一番力が入る足のスタンス幅」を指します.ウォーミングアップの中で,その日のグラウンドに応じて力の入るパワーバンドを確認します.

図2 パワーバンド(足のスタンス幅)

良い姿勢の事例

以下の動画を見ていただくと,パワーポジションやパワーバンドがわかりやすいかと思います.守備で応対するときの姿勢がパワーポジションといえます.

参考:レアル・マドリード INSIDE TRAINING 1vs1

まとめ

以上のように,良いステップや爆発的なパフォーマンスを発揮するための調整力には神経系を活用することが重要です.そして,そのためにはパワーポジションやパワーバンドと言われる姿勢を取ることが大事です.

いかがでしょうか?サッカーでキレのある動きを行うために参考にしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございます!

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