チャートで見る株式市場サイクル
利下げ局面での株式市場サイクルを確認します。
米国政策金利は
2018年12月19日発表2.50%(金利打ち止め)
2019年6月19日発表2.50%(利下げ前)
2019年7月31日発表2.25%(利下げ開始)
2019年9月18日発表2.00%(利下げ局面)
2019年10月30日発表1.75%(金利下げ止め)
2019年12月11日発表1.75%(金利下げ止め)
2020年1月19日発表1.75%(金利下げ止め)
2020年3月3日発表1.25%(利下げ開始)
2020年3月15日発表0.25%(利下げ)
コロナショックが起きたのは
2020年2月20日~3月23日です。
S&P500ETFのVOOは
2020年2月20日309.70ドル
2020年3月23日204.27ドル
下落率:51.61%
コロナショックが発生する前
2020年2月19日までは
利下げの恩恵を受けて
VOOは上昇していました。
2019年7月31日発表2.25%(利下げ開始)
利下げが開始されたのは
2019年7月31日です。
最も早く反応したのは
米国債です。
米長期債ETFのIEFは
2018年11月9日100.17ドル(上昇開始)
2019年9月4日114.25ドル(上昇トレンド終了)
2019年12月24日110.37ドル(再上昇開始)
2020年3月9日121.48ドル(ピーク)
利下げが開始されたのは
2019年7月31日です。
利下げが開始される
約9ヵ月前から米国債は
買われていました。
米政策金利は
2018年11月8日発表2.25%でした。
政策金利のピークを待たずに
米長期債は買われていました。
IEFは
2018年11月9日~2019年9月4日まで上昇トレンド
2019年9月5日~2019年12月23日までレンジ相場
2019年12月24日~2020年3月9日まで上昇トレンド
一貫性を持って上昇しているのではなく
上昇相場の中間では
レンジ相場・三角保ち合いになっています。
IEFと同じように
早く上昇を始めたのが
金ETFであるGLDです。
GLDは
2018年11月14日114.64ドル(上昇開始)
2019年2月19日126.70ドル(上昇トレンド終了)
2019年5月30日121.69ドル(上昇開始)
2019年9月4日146.66ドル(上昇トレンド終了)
2019年12月18日139.02ドル(上昇開始)
2020年2月24日156.09ドル(上昇トレンド終了)
IEFと共通したのは
・上昇を開始したのは2018年11月
・2019年12月に急激に上昇開始
石油株であるCVXは
景気後退前・利下げ局面は弱いです。
2018年12月26日から上昇したものの
その後はレンジ相場となり
2020年1月3日から下落トレンド入り
しています。
VOOが2020年2月19日まで
上昇していたことを考慮すると
かなり早く下落しています。
CVXと同じエネルギー関連である
CRKは小型株であり
事業に占める天然ガスの割合が
90%越えの企業です。
CRKのチャートを見ると
株価の乱高下が激しい反面
底堅さが見られます。
2019年8月28日5.550ドル(上昇開始)
2019年9月16日10.090ドル(上昇終了)
突如、急騰する場面があります。
石油株であるCVXと同じく
1月上旬、CRKの場合は
2020年1月7日から下落トレンドに
入っています。
景気後退前はエネルギー株は弱いです。
防衛株でも人気があるRTXは
指数ETFであるVOOと
似たような株価の動きをしています。
利下げの恩恵を受けて
株価が上昇しています。
より小型で警察関連に
強みを持つAXONの株価は
AXONも利下げ共に株価が上昇しています。
防衛関連は利下げに強いです。
前回の記事では↓
タバコ関連株であるMOが
利下げに弱いこと
ハイテク小型株であったNVDAが
利下げに強いことを取り上げています。
小売業世界最大手である
WMTの株価は
VOOと同じように
利下げに強いです。
WMTはウォルマートです。
WMTが全ての景気後退に
強い訳ではありません。
ドッコムバブル崩壊後や
リーマンショック後は
レンジ相場が数年続いていました。
2019年の利下げ局面では
WMTは強かったです。
理由は失業率です。
2019年の利下げ局面では
失業率の上昇は起きませんでした。
この場合、WMTは
利下げ局面でも
株価上昇を起こしました。
読んで頂きありがとうございました。