おもちゃのハローマックはなぜトイザらスに負けたのか?閉店後もネットで人気のある理由は…
おもちゃのハローマックは復活するのか?
復活は難しいというのが現状で、
理由は、
おもちゃが売れなくなっている
少子化
ECサイトの台頭
インターネットの普及
駄菓子屋が少なくなったように、
おもちゃ屋も激減しています。
これは、単純に子どもの数に依存した
ビジネススタイルをとっていたからです。
なぜライオンは倒れ、キリンは生き延びたのか?
日本でトイザらスが成功できたのは、
おもちゃをディスカウントして
販売する企業が少なかったから。
なら、ハローマックも安売りで対抗すれば
良かったのでは?
と思いますが、
値段を下げるというのは、
商売するうえで、
至極リスキーなことです。
売上が下がれば、
他で補填しなければならない。
人件費を減らす(リストラ)
大量仕入れをする(過剰在庫なる恐れ)
客数を増やす(集客は簡単ではない)
安売りは値段を下げるだけ、
簡単そうに見えて、
安く売るための一本化された
“仕組みづくり”があります。
このようなノウハウは、
構築に時間がかかるため、
すぐに対応することは難しいのです。
ハローマックは撤退して正解だった?
ハローマックが撤退せずに、
競合と闘い続けても、
消耗するだけで、
大して利益はとれなかったと予想できます。
現状はECサイトがとても強い。
リアルなお店は、
お店に行くまで、
目当てのおもちゃがあるのか、
わからない。
ネット販売店は、
一目で在庫があるか確認できる。
出かける手間もない。
家に届く。
安い。
なぜハローマックは未だに人気があるのか?
理由は“実店舗”の強さです。
お金をもっとも有意義に
使えるのは“旅行”と言われるのは、
『体験にお金を払う』
からです。
人はおもちゃを買っているのではなく、
大人視点で言うと、
喜ぶ子供の顔が見たい。
ぐずる子どもを泣き止ませたい。
子ども視点言うと、
友達に自慢できる
友達と一緒に遊べる
みんなと同じものが持てる
人気者と同じものが持てる
人間は体験にお金を出しています。
ネットの弱さは、この体験のところで、
実店舗に劣ります。
おもちゃ屋へ向かうまでの時間、
店内でオモチャに触れたり、
見たり、選んだりする時間、
欲しかったおもちゃを見つけた体験、
家まで買ったおもちゃを持ってかえるワクワク感
この体験が思い出として残りやすいので、
ハローマックが今も愛され続ける理由です。
改めてハローマック復活は考えられる?
現状を踏まえると、
復活はリスクしかないので考えづらいですが、
ブランドしてカムバックさせるのは、
可能性としてありだと思います。
ハローマックに思い入れある世代は、
みんな大人でおもちゃは買いません。
大人でも買えるハローマック商品で
あることは必須でしょう。
例えば、
Tシャツ(アパレル)
グッズ(エコバッグ)
ぬいぐるみ
他のブランドとタイアップ
おもちゃを売っても利益は上がらないが、
ハローマックとしての
ブランドは構築されているので、
これを活かす戦略ならば、
十分に復活は考えられます。
ハローマックが消えた原因は?
少子化が最大の原因で、
ビジネスと言うのは、
“顧客数”がものを言います。
おもちゃを買うのは、
『子供』なのですが、
3歳児が買うおもちゃと
5歳児が買うオモチャ、
10歳の小学生が買う玩具は異なります。
ユニクロは老若男女、
いろんな人が、
シンプルで安い服を求めて、
買いに着ますよね?
顧客の“幅”が広いのです。
おもちゃは“年齢別”の縛りが強く、
子どもがたくさんいても、
齢によって、欲しがるおもちゃが違うのです。
顧客の幅が狭い。
おもちゃ屋は子供数に、
かなり影響を受ける商売なのです。
おもちゃは売れなくても、なぜゲームは売れるのか?
ハローマックも『ゲーム』に将来性を感じた、
売れる、儲かるとおもって
玩具業界に参入してきました。
ゲームは顧客の幅が広いのです。
操作は単純ですが、
“やりこみ要素”があります。
ハードモードにして難易度上げたり、
タイムアタック、いかに早くクリアするか、
競ったりできます。
おもちゃはなぜ飽きるのか?
子どもは発達段階にあるので、
難しすぎれば、遊べない。
すぐに手に取って、遊べて、
楽しいものでなければ、
子どもは喜びません。
子どもが喜ばなければ、
おもちゃは買ってもらえません。
買うのは親、大人だからです。
子どもが楽しめるのは、
簡単なもの、単純だから、
飽きてしまうのが早い。
なぜ、飽きてしまうのか?
子供も人間なので“成長”しているからです。
言語がわかるようになって、
みんなの言っていることがわかるようになる。
今まではなんとなく観ていた、
テレビアニメの本当のおもしろさに
気づく。
同じ世界を生きていたのに、
世界が広がってゆき、
もっと面白いものを知る。
蝶やバッタを追いかけるが楽しかったのに、
数年たっただけで見向きもしない。
なぜアニメや漫画は大人にも人気があるのか?
アニメや漫画には“ストーリー性”があるからです。
ドラマや映画は同じじゃない?
と思うかも知れませんが、
「スピード」に差があります。
実写の作品には、
CGを使ったり、
多くの人間を採用したり、
カメラ等の高額な機材を必要とし、
何よりも、撮影に時間がかかります。
作品を出せる本数に限界があります。
アニメや漫画は、
1人で仕上げるのはとても大変ですが、
究極、ひとりでつくりあげることも可能でしょう。
コストが実写に比べて低い傾向にあります。
例えば、爆薬やスタントを必要するシーンや
非現実的な描写も、
アニメや漫画なら、
実写よりも低コストで作成できます。
おもちゃ業界の活路は?
おもちゃが売れない?
売れるおもちゃを新しくつくろう!
とするのが人間ですが、
時代の流れ、潮流に抗えないのです。
ゲーム
アニメ
漫画
海外でも需要がある、
顧客の幅が広い分野と、
共存していけば、
おもちゃも売れる可能性が高いです。
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