過去チャートで知る景気後退・不況・円高ドル安に強い日本株
円高に強いのは
日本国内内需株です。
米国経済をはじめ
海外主要国の経済が低迷すると
日本国内の経済も低迷します。
理由は現在の世界は
グローバル経済だからです。
ドル安円高という為替バランスは
アメリカにとってマイナス
日本にとってもマイナスなため
経済が低迷しやすいのです。
これから起きる円高局面では
銘柄選定が難しくなります。
1998年8月から2005年1月の
ドル円チャートを見ます。
ドル円は
1998年8月11日1ドル147.26円(ピーク)
2000年1月3日1ドル101.59円(底打ち)
2000年11月8日1ドル107.29円(上昇開始)
2002年1月24日1ドル134.77円(ピーク)
2005年1月14日1ドル102.03円(底打ち)
これを踏まえた上で
1330(日経平均ETF)を見ます。
1330の株価は
2001年7月13日12300円(ピーク)
2001年9月12日9300円(底打ち)
2001年11月26日11090円(ピーク)
2002年2月6日9460円(底打ち)
2002年5月27日12090円(ピーク)
2003年4月25日7730円(底打ち)
2004年4月26日12270円(ピーク)
ドル円は
2000年11月8日~2002年1月24日まで
円安基調でしたので
株高になっているはずです。
1330は
2001年7月13日~2001年9月12日は下げ相場
2001年11月26日~2002年2月6日は下げ相場
大きな下落を2回挟んで
円安局面でも株価が下がっています。
理由は為替相場の影響よりも
米国株式市場をはじめ
海外市場の動向の方が
日本相場に与える影響が大きいからです。
ドル円は
2002年1月24日~2005年1月14日まで円高基調でした。
1330は
2002年2月6日9460円~2002年5月27日まで上昇相場
2002年5月27日~2003年4月25日7730円まで下落相場
2003年4月25日7730円~2004年4月26日まで上昇相場
下落しても上昇しているではないかと
勘違いされるかも知れませんが
2002年5月27日につけたピークは12090円
2004年4月26日につけたピークは12270円
と約2年経っても株価は
ほとんど変わっていません。
円高トレンドになると
上値が抑えられて
株価上昇が起きにくくなります。
日本市場指数の1330が低迷しても
強かった銘柄があります。
9007:赤緑
1330:ピンク
9007(小田急電鉄)は不況に強い銘柄です。
配当利回りは現在1%程度あります。
配当利回り1%とは
9007の株式を1年間
例えば10万円保有すると
1000円の配当がつきます。
銀行に10万貯金するよりも
9007の株式を保有し続けたほうが
株価の値上がり益と
配当を両方得ることができるので
賢いと言えます。
日経平均ETFである1330と
鉄道大手である9007は
概(おおむ)ね似た動きをみせますが
9007のほうがアップダウンが少なく
少しづつ上昇しているのがわかります。
景気減退期というのは
世界全体が不景気になるので
株式市場も低迷しやすいです。
その中で堅調に推移する株式は希少です。
国内を主戦場とする鉄道関係は
不況に強いです。
9007(小田急電鉄)と同じく
国内を主戦場とするのが
9010(富士急行)です。
富士急ハイランドをはじめとする
アミューズメント施設やホテル、
高速バスや観光バスに強みを持ちます。
1330が急落している場面でも
9010は持ちこたえています。
不況に強い9007も9010も
底堅いことが魅力ですが
上昇相場の時の
上昇幅が小さいため
大きく資産を増やしたい方は
他の銘柄に分散投資をすることを
オススメします。
日本株とは言いがたいですが
1540も不況に強い金融商品です。
1540とは純金信託で
三菱UFJが管理しています。
金価格と連動するように設定された株式で
現物の金を買うことなく
金の取引ができる優れたものです。
1540は2010年7月2日から東証に上場しています。
1540は金価格に連動しますので
XAU(ドル建て金価格)と似た動きをします。
日経平均ETF1330とXAUを比較すると
1330が低迷していても
XAUは順調に上昇しています。
金が上昇すると
1540も上昇しますので
個別株だけでなく
1540を保有すると
資産の減少を防ぐことができます。
これも日本株ではないですが
1487を保有する方法もあります。
1487は米国債ETFです。
上で紹介した金ETF1540ほどの
値上がり益は期待できませんが
配当利回りは2%程度あります。
1つだけ弱点があり
高金利になった場合
価格が急落する場合があります。
ニュースを見て
利下げが起きそう
株価が下がりそう
と判断した時に1487を買えば
株価が値下がっても
1487で利益を上げることができます。
ニュースをあまり見ない
判断が難しい場合は
1540で十分です。
読んで頂きありがとうございました。
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