好きなことがわからない・・・!

39歳、独身の’わたし’の前のもやは、晴れずにずっと体の周りを漂っている。

誰にも知られたくない、自分だけのものにしたい、内に秘めておきたい。
まるで宝石を守るように、内側にそっと自分の気持ちを大事に隠し持つ。
そんな行為自体も嫌いじゃなかった。
いや、そんなふうにしかできなかった。。

そして、
内に秘める気持ちが、心に収まず、どうにもこうにも・・
という状態になると、
とあるバーにいき、ピアノで表現し鬱憤やひめゴトを晴らしていた。

ピアノはわたしの心を表現するいい相棒だった。
ケンカもするけど、心が入っていきやすいのだ。

お店でピアノを弾かしてもらえる贅沢も味わい、
大変ありがたい経験をしたのだが、

いつしか心を表現するよりも、周りとうまくやっていくことや
もっとうまく弾くことを求められている気がして、
大事にしていた、気持ちとピアノのコネクション、
本当の気持ち放出方法も、いつしか使えなくなった。

いやいや、それは関係のあることなのか、わからないけど、
時が過ぎるほどに

本心を放出することよりも、
本心を隠したり、本心を書き換えることが、いつの間にか得意になってしまっていた・・

そんなことばかりしていたら、心にもやがかかって
晴れる日がなくなってしまっていた。
というわけだ。


そうやって生きてしまってきたのには、
それなりの理由がある。と思う。


でも、その積み重ねでできた今、
純粋な「好きだ!」という感情が、どこかに消えてしまい、

わたしは、どう思っているのか、何が好きなのか、なにに興味があるのか、そんなことが、気づいたらわらかなくなってしまっていた。

自分自身にさえ素直になることが難しいだなんて・・。。


こんな状況のわたしには、
友だちも仲間も恋人も、いい年していなくなる、
という現象がただいま起こっている。

それも当たり前かな、と冷静に思う。

楽しんでる振り。明るい振り。
自分の気持ちを隠しているうちに、自分にも隠すようになって、

そんな積み重ねで生きてきた、今の自分は、
未だにティーンかというほど、常に何か悩み深い。

そんな『自分』のことで
いい年して、未だに常に精一杯で。

好きなこと、やりたいこと、気持ちがわからない。
何も誰も愛せない。

こんな自分が、辛くなってきたのだ。

色んなことを素直に楽しめなくなった私と一緒にいて
楽しくないのは、まず自分。
そんなことに気づいた。
ほんとに、楽しくない!

そして、誰といても、心から楽しめない。
本心も出せない。楽しくない。

だから、たぶん、相手もそう感じていると思う。

わたしは、こんな自分や生き方が虚しくて悲しい、と思った。

でも、
今、そんな風に生きてきたんだってことに気づけた。

こんな私のことを心から愛してくれた人がいて、
でも、わたしは、ちゃんと愛せなかった。
その人が、わたしから離れていった。
だから、気づけた。
わたしは、虚しい生き方をしてしまってきているって気づけた。

こんな表面ばかり取り繕う自分、
こんな心のない自分が、わたしは、嫌いだと思った。

そして、そのお蔭で
私は、今までの自分を続けることはダメだ、と思えた。
彼がいなくなって、8か月たって、やっと、彼を頼らずに、
自分を変えていこうと思えるようになった。

私の好きを探しに行こう。
そう思えるようになった。

39歳。
家庭も持てず、恋人もいない。
友だちもいない。

今さらだって思ってたけど、
もう、意味がないのかなって思ってたけど、
まだ、やってから、やってから。
諦めるのはまだ早いよ!

まずは私が、新しい自分を見つける、
ちゃんと自分のこと知りに行こうと思った。

新たな出発点。
かっこつけず、素直な自分を探しに。

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