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【水産業×SDGs】三陸水産イノベーションサミット2021 DAY 1 速報

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今日から3日間、三陸を、日本でそして世界で一番水産イノベーションが起こる場所にすることを目指し、三陸で起きているイノベーションを日本へそして世界へ発信!ちなみに視聴申込は、北は北海道、南は沖縄、そしてタイ、アメリカ、台湾、ベトナム、タンザニアと世界中から申込みがきている。
冒頭、主催者である東北経済産業局 平井淳生氏は、「今年で東日本大震災から10年が経過した。三陸の基幹産業である水産関連産業に目を向けると、漁獲量の減少や魚種の変化、人材の不足など、この10年の間で復興に向けての新たな課題が出ている。本サミットでは、水産業を起点とした、他業種・他業界を巻き込み、開かれた水産業への変革を目指して実施した。大震災から10年。復旧から復興へと進んできた産業復興は復興から創造へと新たなステージに突入する。東北から世界へイノベーションを発信し、未来創造に挑戦する三陸を期待している。」と挨拶。
水産業に変革を起こすプレイヤーたちの熱い3日間の幕が上がった。

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DAY1最初のトークセッションは、『水産業×SDGs』をメインテーマに(株)マルキン常務取締役鈴木真悟氏、イオン東北(株)商品副本部長西田茂樹氏が登壇。

『SDGs』。近年この言葉を見聞きする機会も増えたことだろう。地球環境を持続可能なものにするために国連で採択された未来に向けた提言である。今まで、この水産業界で、SDGs推進に向け取り組む企業は少なかった。それは、生産者がSDGs基準の商品を作り上げても売れる見込みがなかったからだ。同様に、一昔前はこれらの商品を扱ってくれる小売店も少なかった。だからこそ、生産者は環境に配慮することもなかったし、市場に商品を卸すだけでよかった。小売店側も、商品を可能な限り低い価格で生産者から購入し店頭に並べればよかった。
 この潮流の中、今回登壇したイオン(株)は2006年に環境に配慮した商品を店頭で扱える認証であるCOC認証を先駆けて取得。時代の潮流に沿わない判断だ、との意見がある中で西田氏は「イオンの理念として環境に1番優しい企業を目指している。同業企業が認証取得に取り組まない中で多額のコストが生じることが想定されるが、未来への先行投資として企業理念・方針に沿った取り組みをしたい。」と述べた。
 続けて「環境に配慮した商品はイオンが受け皿になる。特に東北産の商品であれば、優先的に店頭に並べる」と西田氏は明言。
これに対し、ASC認証商品を扱う漁師の鈴木氏は「調査費用負担の大きさや売り場の少なさが認証取得に向けた動きを停滞させていた。」と生産者が認証取得へ踏み込めない課題を説明。小売業側の動きは、今後、生産者側のASCやMSCといった環境に配慮した認証取得に向けた動きを後押しする可能性を感じさせた。
 また、鈴木氏は「ASC認証を取得する課程で得られるデータの蓄積が、養殖技術を変え、良い海洋環境につながる。」と未来につながる提言をした。
 今回のトークセッションでは、環境へ配慮した商品が増えることに伴い、その商品を扱う店頭も増える可能性を十二分に感じた。一方で、水産業を持続可能な産業にするには課題はまだある。西田氏は「認証取得した商品の方が値段が高い場合、店頭で売れる土壌が未だにできていない。」と課題を挙げたものの、「近年は合理的に商品を選ぶ消費者が増えている。」と消費者の購買意識の変化にも触れた。

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次に、『企業連合で切り開いてきた新天地』をテーマに、石巻うまいもの(株)副社長兼山徳平塚水産(株)代表取締役平塚隆一郎氏と(株)三陸コーポレーション代表取締役森岡忠司氏のトークセッションが行われた。

両社は2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けた。震災から数年は、自社はもちろん地元水産業界の立て直しに奔走する日々。失った販路の回復は困難を極めた。しかしそれは、同社のみならず、地域の同業企業も同じ。
その環境下で,高付加価値商品の開発やブランディングに特化した“石巻うまいもの株式会社”を平塚氏が、海外進出拡大事業を行う“株式会社三陸コーポレーション”を森岡氏が法人化。
これまでは競合だった企業が企業連合という形で集結し、それぞれの企業の強みを生かし、弱みを補完し合うことで新商品の開発や新たな販路の開拓を行ってきた。
両者共通の企業連合に関する見解として「企業連合を経営する上で、自社の利益と同じくらい全体の利益を考えること」とし、その中でも平塚氏は「企業間の人同士の信頼関係を大切にしている」と述べた。
平塚氏、森岡氏、両者の会話から、東北振興のためには、地域の競合企業同士でいがみ合うのではなく三陸地域全体で、同じ目標に向け全体の利益を追求していくことが水産業を底上し、未来の水産業に変革をもたらす可能性を感じた。

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DAY1第2部は『副業で水産業を支える①』と題して、(株)シャイン代表取締役 桑野祐一氏と副業兼業者千田理恵氏が登壇。外部人材と三陸の水産業事業者を繋げる副業・兼業マッチングの事例紹介を行った。

Gyosomon!とは弊社が推進している“報酬は魚払い”の副業のこと。
そんなの Gyosomon!1人である千田さんは「報酬がお金ではなく、魚払いだからこそ社長や Gyosomon!の同期とも良好な関係を築くことができている」と述べた。また、魚払いの魅了を問われると「シャインさんのおいしい商品や新鮮な海産物を送ってくれて嬉しい」と教えてくれた。
それに伴い桑野氏も「 Gyosomon!で入ってくれる方は、遠慮なしに意見をくれるので、対話の中で新しい気づきが多い。自分にないものをもたらしてくれる。」と副業を受け入れることの魅力を述べた。
トークセッションの終盤には千田さんから副業をためらっている方に向け、
「やらない間に迷っている時間の方がすごくたくさんの時間を無駄にすることにつながるので、少しでもやる気があるのであれば応募或いは、企業に話を聞きに行くといった行動をすることをおすすめします。」と応募前の自身と同じ境遇にいる方に向けてメッセージを送った。

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DAY1 第3部は『水産業特化型インターン①』と題し、(株)マルリフーズ総務部長阿部純也氏、インターン生(大学生/伊藤慧子さん、大学生/藤野康生さん)の3名が登壇。

阿部氏は「インターンを受け入れたことによって客観的に自社を見つめ直す機会となり、社内が若者を受け入れる土壌ができた」と若者が企業に入ることで生じる変化について述べた。一方、インターンに参加した学生の伊藤さんは、地域の水産企業でインターンをしたことの感想を求められると「最前線で地域に入り活動することは、水産業のイメージを払拭することにつながった」と実際に現場に赴き、挑戦することの重要性を問いた。同じく学生の藤野さんは「インターンに参加したことが、自分自身を知ることにつながり、今後も挑戦したい」と意気込みを語ってくれた。

残り2日。すでに始まっている取り組みに期待が高まり、新たなイノベーションの可能性を感じられるはず。当日の視聴申し込みも受付中です。

視聴申込み https://forms.gle/zemPDwewS6QAHpj26



 


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