EverNote の生命線はレガシー版?
メモ管理アプリ「Evernote」、もう8年以上使っています。これ無しには色々生活が回らないくらいなのですが、2020年11月の大型アップデートによる改悪で、特にPCアプリ版がホント使いにくくなりました。
アプリのアップデートと言うか、これまでアプリの劣化版だった「Web版」相当にスペックダウンしたんですよね…。
ローカルにノートのデータを持ってこないようにしたせいか、全体的に動作が通信を挟むようになってもっさりもっさり。これまでできた様々なカスタム機能は9割が消失。
そして何より頭に来たのは、「暗号化テキストがノート内検索できなくなったこと」。
これまでは、暗号化テキストでもパスワードを入れて開けばノート内での検索ができましたが、アップデート版ではこれができません。
まず「暗号化を完全に解除」しないと検索ができません。そして、閲覧が終わったら「再度暗号化」をかける必要があります。
完全にスペックダウンです。
Evernote なんてものは、ノートが管理しやすくて何でも検索ですぐ出てくるから価値があるのに…。
色々調べてみると、このアップデートはその他様々な理由でも既存ユーザーに大不評のようで、軽く炎上もしている感じでした。
それを受けてなのかどうかはわかりませんが、アップデート前の最後のVer.のアプリ版を「レガシー版」として配布しています。
断然こっちの方が機能が上です。好き・嫌いとかの好みの話ではありません。 単純に、レガシー版の方が機能が豊富で動きも軽快です。
正直、アップデート版で、明確に向上した箇所を見つける方が難しいです。あったにしても、それこそ「好みの話」であり、評価には値しないなと。
新規の「ホーム」仕様、まったく私には響きません。すぐノート探せるから便利なのに、余計な物で入れないでほしいくらいです。「ホーム」のくせにレイアウトのカスタムもほとんどできないですし……。
これは邪推ですが、単純に、管理費用や人件費がかさむようになったので、お金のかからない方向にアプリの設計を変えたんじゃないかなあとか、何か実績を残さないと予算を削られる開発部署が、実績残しのためにとにかく入れたんではとか、色々考えてしまいます。
8年間有料会員(といっても「プラス会員」なので年額3100円のしょっぱい客)を続けてきましたが、今後レガシー版が使えなくなるようなことになったら、間違いなく Evernote はやめて他サービスに移行しようと思います。
SNSで検索する限りですが、このアプデに不満に思う人の中で、レガシー版に戻して使っている率はかなり高く見えます。
今の EverNote のユーザー数確保の生命線として、このレガシー版はかなり重要な位置にあると思いますね。