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育つぶ~『電車好きのこどもなら、JRの大都市近郊区間を利用して電車に乗ろう!』

雨上がりの日曜日。
公園では遊べないから、何して遊ぼうかと尋ねたところ、

「電車ー(に乗る)」

と嬉しそうな、恥ずかしそうな顔でリクエストしてくる息子くん。

最寄駅から途中快速に乗り換えて、
さぁどこまで行こうか?

「大宮にいきたーい」

いつも想定外な回答に驚かされっぱなしだ。

じゃあ、どうせなら先頭車両で運転手目線で行こう。

運転手席が覗けるとこに足場を作ってもらいたい。
こどもの願い(おとなの?)を叶えてください、JRさん。


息子くん「パパ、つぎの駅わかる?」
息子くん「おしえてあげようか?」
息子くん「とうきょう、かーんだ、あーきはーばらー♪」

替え歌の駅名メドレーの動画にハマっている息子くんは、
到着する駅、次の駅、全部知ってる。

歌の通りに駅に到着するのが嬉しいみたい。

そんなこんなで大宮到着。

「もっと、遠くにいきたい」

こっから先に?
一駅が長くなるよ? 宇都宮線しか通ってないから他の電車見れないよ? それでもいい?

「いいよー」

まぁそう言うよね。

じゃあ、今日はひたすら電車に乗る日って割り切ればいいか。
お金もかからないし。


※JRでは、大都市近郊区間内のみを利用する場合、運賃計算が特例となります。*新幹線で東京~熱海間、東京那須塩原間、東京~高崎間を利用する場合はこれに含まれません。

☛簡単に言えば、JRは改札入ったところから出たところまでの金額しかかかりません、ということです。


じゃあ、今日は一日ずっと電車だから、公園とか遊びに行けないけど、いい?
という問いかけに、しっかり首を縦に振って答える息子くん。

いま、大宮より先に行きたいという衝動を抑えきれないようだ。


宇都宮線は、大宮を静かに発車。
土呂駅、東大宮駅、蓮田…
見知らぬ駅に次々と停車しては、発車していく。

窓から見える景色も畑や林が多くなってきたので
目に見えるものが変わらなくなってきた。

このままじゃつまらないだろうから、スマホでGoogleマップを開く。

自分の現在位置がマップ上を急速に北上していく。


今自分が日本のどこにいるのか分かるのと
路線図の上をGPSが動くのが、
乗ってる電車と連動してて新鮮だったみたい。


車内の路線図を見て歌ったり、
自分たち以外にお客さんがいない先頭車を縦横無尽に走ったりして楽しんだ。

小山駅より先は、扉を自分で開閉しなきゃいけなくなる。
それも息子くんを楽しませてくれた。
いつもは上野駅で発車前のドアを開けては閉め、開けては閉めを繰り返しては遊んでる。


そして上野から二時間弱。
とうとう宇都宮に到着。

ちょっとした、どころかしっかり旅行。
パパ的には、おいおい、ここまで来ちゃったよ、というのが感想。

おなかも空いたから、餃子でも食べようかと思ったら、
改札内はちょっとしたコンビニとお弁当屋さんしかなかった。
お弁当屋さんには、餃子弁当的なものもなかった。

駅の外に何やら餃子店の出張所らしきものがあるのが見えた。
そこに行けたらなぁと後ろ髪を引かれながら、息子くんの好きな昆布のおにぎりを買う。


滞在時間約30分。

上り列車で、息子くん初めての宇都宮を離れたのでした。






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育つぶ〜パパの育児/子育てつぶやき
ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。