漁港めぐり【その2】
私が研究対象としている単生類は魚類の体表や鰓に寄生しています。そのため、調査の第一歩は魚を取りに行くことから始めます。魚を取る方法には、釣りと購入の2つがありますが、最近は購入することがほとんどです。漁協直営のマーケットなどでは、旬の魚以外にも都市圏のスーパーに出回らないような魚種もあります。今回は、目的の直営所が地域の行事で閉まっていたので、道の駅に行きました。
道の駅 大月 ふれあいパーク・大月
高知県幡多郡大月町弘見にある道の駅です。山の上にあったので魚は期待していなかったのですが、地元の魚が並んでいました。しかも、その日の朝に獲れたものでした。ここでも、魚以外の野菜などの地元の食材がとても安く売られていました。今思うと、ここで野菜なども購入しておけば夕食の彩りが豊かになったと思います。
今日のお魚 その1
コロダイ
ニザダイ
ホウセキキントキ
アジアコショウダイ
ホウボウ
2,3匹まとめて袋に入れられて売られていたため、個別の魚の値段は分かりませんが、レシートによると“150, 150, 170, 300, 320円”となっていました。
検査の結果
先に言っておきます。「購入した魚に寄生虫がついていました!」というとクレームのように聞こえますが、私が研究している寄生虫は、人間には無害で、むしろ新鮮な証拠です。知り合いの研究者からコショウダイのエラに寄生している単生類の標本を以前もらいました。そのため、今回もアジアコショウダイには期待を抱いて検査したところ、見事単生類を発見しました。ですが、以前にもらった単生類とは全く違う種でした。どちらも日本では初めて発見された種だと思うので、検査を続けていこうと思います。
最後に
採集した魚は刺身と唐揚げにして美味しくいただきました。特に、ホウボウを刺身で食べたのは今回が初めてですが、とても美味しかったです。煮付けても、揚げても、生でも美味しいホウボウはとても優秀です。