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開拓していく楽しさ【ラジオ・エスノグラフィー】

9月17日から19日にかけて、長岡ゼミは静岡県焼津で2泊3日の夏合宿を行った。今回の合宿はカフェゼミラジオという番組を制作するラジオ合宿。フィールドワークを行い、焼津駅前商店街の人々にインタビューをしながら、僕たちは番組を構成していった。これまでもフィールドワークやインタビューは経験してきたけれど、『ラジオ制作』が入ることで、まるで違った体験になった。

フィールドワークはそれぞれ3人グループで行い、焼津のまちを3時間ほど歩歩いた。初めのうちは目星をつけていたスポットである漁港や、ちょっと気になったジャムのお店に寄ったりしていたのだが、中ごろを過ぎてゼミ生のプリンが「これ、どんな番組になるんだろうね」と言った。その言葉が印象的で、今回は「この後ラジオでどう伝えるか」という視点を持ちながら進めなければいけないことを僕たちは思い出した。それからは「焼津ってどんな街なんだろう?」「僕たちのフィールドワークにタイトルをつけるなら、どんな名前にする?」と企画を考えながら歩けるようになった。

そして、このフィールドワークの成果は15分のラジオ番組となった。焼津について考えプリンは「ゼミ合宿じゃなかったら来れない場所だけど、歩きながら街の魅力を探すのが楽しかった」と語っていた。

ラジオという発信先があることで、街を歩く感覚が変わる。振り返ると、これがラジオ・エスノグラフィーなのだという体験だった。

今回の合宿を通じて、僕は「ラジオ・エスノグラフィー」という新しい手法に可能性を感じた。そして次回はもっと良い番組を作るためにもたくさんの振り返りや改善点もたくさんある。知らない街を歩くのも、ラジオ番組に取り組むのも、全くやったことがないことを開拓してくって楽しいよなあと思った。

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