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FIRST TRACKで受けられるトレーニング
①五味さんのトレーニング特徴
②トシさんのトレーニング特徴
③成果
住友電工所属の西川雄一朗です。
FIRST TRACKのトシさんと五味さんのお二人からトレーニングを長期的に受けたことがある人は私しかいないということで、この度FIRST TRACKで受けられるトレーニングの紹介をさせて頂きます。加えて、私がこれまで受けてきたトレーニングの成果を少し示したいと思います。
私のNoteはこちらです。@yuichiro1010
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①五味さんのトレーニング特徴
私自身、五味さんからは沢山のことを教えてもらっている。入社以前から現在にかけてみてもらっているが、2020年の入社後からの2年間は特に五味さんに多くの時間みていただき、変化を望んで取り組んできた。私のその当時の課題は、フィジカルにおいては全て問題だと思ったほうがいいようなレベル。腹圧周りで自身の体重を支えきれず、腕振りでは固める筋量もなければ、上半身を脱力する使い方も分からない。また足さばきでは体の後ろでしか回すことができず、地面に力を加えることができていなかった。走っていても上半身と下半身は連動せずに空回りを起こす、また左右差もある、そんな状態であったが、私のアライメントを都度五味さんは言語化してくれたため、自分の中で理解をしようと努めトレーニングを行い、そして質問を繰り返すことで正してもらいながら、ランニングフォームを修正していった。五味さんには、「一人ひとり骨格も違えば、体のサイズも違うこと、だから課題も人それぞれ違うが、継続しないと変わらない。」ということをしつこく言われていたので、とにかくウエイトとドリルを続けることで変化を求めた。五味さんのトレーニングの特徴は、トレーニングで使う部位と走っている時に使う部位を一致させてトレーニングを組んでいることである。「〇〇の筋量はあるけれど、使い方が分かっていないので、使えるように〇〇のトレーニングをしよう。〇〇の筋力が弱いから走っている時に〇〇になる。〇〇になるとレース前半から無駄に力を使うことになる。だから〇〇と〇〇を同時に意識できるトレーニングをしよう。」というような説明のもと行う。トレーニングをはじめから決めるというよりかは、状況によって変えながら組んでいくスタイルである。だからこそ、前回から変化していなければまた同じステップをすることになるので、とにかく必死に次のステップへ行くために、やるべきことを継続した。(ウエイト:週2回・60分~90分、ドリル:週2回・15~30分)
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この段階をとにかく大切にし、1歩ずつ階段を上るというよりかは、2歩上って1歩降りるような考え方で、その降りた段階で整理をすることを意識して取り組んだ。この考え方をした理由としては、どうしても自身の成長を感じることができないとトレーニングが続けること自体が苦しいと感じてしまうと思ったので、客観視をしてかつ軸を持って行うことを優先した。さらに故障なく練習を継続することが不安なく競技を行える原動力となると思っていたので、故障対策として継続することでいろんな筋肉の使い方を学習し、自身のケアにもつなげようとした。それらの継続の成果は③で示したい。
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②トシさんのトレーニング特徴
トシさんとは大学3年の終わりのフラッグスタッフの合宿でフィジカルを教わり、視野を広く持って指導してもらった。学ぶことが趣味のような人なので、非常に向上心が高く、話していても面白い。その頃から少し時間があいたが、2022年にTwolapsのStrengthコーチとして加入したこともあり、トシさんのトレーニングを受ける機会がまたうまれた。五味さんともトレーニングの考え方がほとんど同じであったことを受けて、自身の課題を五味さんにアウトプットしてもらい、トシさんのトレーニングに当てはめる準備をした。違う人からみてみると景色が違って見えると感じたからである。
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トシさんのトレーニングの特徴は、基本的なW-upで可動域を広げ、課題だと感じている部位を鍛えたり、使えるようにしていくためにトレーニングメニューを組んで行う。この強みは、一貫性があること。ウエイトなどのトレーニングを行う上で一貫性を大切にすることはよりトレーニングの効果がうまれやすい。そして重量などのコントロールを適宜しながら、適切な負荷を模索する。本人の主観で決めるのも良いが、見ている人が映るものとは差があるはずなので、そこを丁寧に見てもらい、ギャップをなくしていく。自分で行うよりも修正がききやすい。前回と比較してどうなっているのか、どうして重量をあげられるようになったのか、五味さんと同様に筋肉の部位の説明を加えながら指導してもらえる。データからの引用も定期的にしてくれるので、説得力がある。また最近は、シンプルなウエイトから組み合わせのウエイトへと新たな取り組みを行っているが、知らないトレーニングも多く、慣れによる習得ではなく、はじめて行う動きやトレーニングを通じて、いろんなところへの刺激を加えていけるのも魅力だと感じている。成果は③で示したい。
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③成果
2019年9月 5000m 13分55秒51 (大学4年目)
2020年12月 5000m 13分50秒63 (入社1年目)
2021年10月 5000m 13分36秒48 (入社2年目)
2022年7月 5000m 13分33秒45 (入社3年目)
2023年6月 5000m 13分33秒76 (入社4年目)
成果としては、2021年の5月9日にアキレス腱を痛めてしまい3日間だけ休養をとったが、そこからは1日も故障による練習の中断がない。約2年半故障なく練習を継続できている。5000mの記録は段階的に更新できており、今年は自己ベストに肉薄であるが、仲間と共に過去最高のトレーニングを継続できている。
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ウエイト、ドリルの継続による成果では、【表】の通り、筋力強化・左右差の減少が確認できた。入社時の体重はおよそ61kgほどであったが、現在は65kgまで増やすことができている。しかし身体が重いということはない。重くならないように、トレーニングにおいて神経系の開発なども同時に行っているため使うべき筋肉がうまく機能してくれている。まだまだ上半身の使い方、股関節の使い方含め、課題が大いにあることに変わりはないが、五味さんやトシさんのトレーニングを通じて変化を実感した成果であったと思う。
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西川 雄一朗
9.11.2023