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サッカー選手トレーニング Part 1 ~股関節主導で動く~

前回の記事で長期的に、どのような動作を自動化するためにトレーニングでは何を学習させていくか。そのためには、どのような身体的機能をどのような順序で組み立てていくか。まずは、このNoteをご覧ください。

まず、サッカーにおけるKPIを、加速/High Speed(running Economy)/減速の3つに分類しました。この3つをそれぞれ向上させるため、共通する習得すべき動作を順序立ててトレーニングしていきます。この記事では、どの動作でも基本となる動作を説明します。

Hip Hinge

股関節を、蝶番のようにおりたたむ動作のことをヒンジといいます。

解剖学的にいうと 以下になります。

「矢状面での動きで、中立的な腰骨部分と大腿骨(太もも)との間で、股関節が回転軸となる動き。」

この動きは、腰(lumbar spine)や骨盤(pelvis)は比較的安定した状態を保ちつつ、股関節を前後に動かすことで行います。ヒップヒンジは、デッドリフト、スクワット、ケトルベルスイングなど、多くの重量挙げやフィットネスエクササイズで重要な要素となります。

この動作を獲得することで、ポステリアーチェーンと呼ばれる身体の背面の広背筋、臀筋群、ハムストリングなど大きなパワーを発揮するために必要な主要な筋肉の連なりを動員させることができるようになります。

では、Hip Hingeの動作がサッカーにおいてどのようなシチュエーションで必要か?

●加速局面
●減速局面
●ランニング局面
●対人局面
●ドリブル局面

これらの局面で、Hinge のポジションがとられます。お気づきでしょうか? サッカーにおけるほとんどの動作でHip Hingeは、パフォーマンスを起因する一つの動作になるのです。

ちなみに、サッカーにおいて、ボールを持っている局面は1人の選手につき、2~3分になるそうです。それ以外の時間は、止まっているか、走っているか、歩いているか。サッカーの練習とプラスして、フィジカルのトレーニングが大事ということもこのことから言えるのかなと思います。

そして、Hip Hingeを習得することで、上記の局面が全て股関節主導の動きとなり、サッカーにおいてのスピード、方向転換が向上するのです。

具体的に、走動作を股関節主導でなぜおこうなう必要があるのかはこちらのNoteで説明しております。

和田俊明
FIRST TRACK

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