の ん の ん び よ り
私は一期、二期を生では見ていない。昨年まではかわいいキャラが多いアニメ、という程度の認識でしかなかった。そんな私がのんのんびよりを見たきっかけはアニメオタクの友人との出会いだった。高3で同じクラスになって仲良くなった彼は、秋から「のんのんびよりを生きる希望にして頑張る」と豪語してした。そんなに魅力的なアニメなのかと半信半疑だったが、私は第一話を見て見ることにした。共通テストの翌週のことだった。当時2次試験まで1ヶ月、受験勉強も佳境に迫って精神的にも身体的にも疲れていた私は、自然と涙を流していた。のどかな自然の中で繰り広げられるかわいい女の子達の掛け合いは自分が求めているものを埋めてくれるようだった。翌週からはすっかりのんのんびよりの虜になり、のめり込んでいった。友人との挨拶はにゃんぱす〜になり、LINEのアイコンも一時期れんちょんになった。のんのんびよりがなければ私は今年の受験を無事に終えられなかったかもしれない。彼女たちには本当に感謝している。放送が終わった今でも、エンディングを聴くと自然と涙腺が緩む。自然豊かな暮らしに憧れながらなかなか実現させられない現代人にとって、のんのんびよりはユートピアであろう。
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