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読書日記2 遠野物語 柳田國男

 友達に勧められて読んだ。民俗学、妖怪学に興味を持つきっかけになった一冊。福島の遠野郷に伝わる妖怪などの言い伝えをまとめた本で、幼い頃に妖怪図鑑などで見たことのある妖怪がほとんど載っていた。日本の古典妖怪は全員遠野出身と言われても納得するレベルだった。言い伝えを読んでいくと、危険なことを戒める内容が多く、西洋の寓話のような役割を妖怪が担っていたのかなと思った。また、どこかの大学の過去問で読んだ話で不可思議な現象や夕暮れの暗闇など"曖昧なもの、わからないもの"を説明したのが妖怪だというのがあり、まさにそうだなという感じだった。現代のなんでも科学で説明がつく時代よりも妖怪だと考えた方が平和でいいなと思う。

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