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読書日記1 応仁の乱 呉座勇一

 応仁の乱を興福寺の僧侶の日記を元に解き明かしていく本。中2の頃に初めて読んでとても面白かったのを覚えている。多分固めの文章の歴史の本を読んだのはこれが初めてだったはず。大寺院を中心として現在の奈良あたりがかなり力を持っており、武士達から独立した勢力になっていたことがわかった。そのおかげで京都が戦場となった時に貴族など文化人の避難場所となって文化の保存に繋がったらしい。戦乱を仏教の視点から解釈し、俗説を憂う僧侶の視点により今までの武士に注目したものとは違う応仁の乱の姿が見えて面白かった。また荘園制度について詳しく書いてあり、データも交えてあったので知識が深まった。

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