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創作小説『ルナの鍵人』#14その後

ルナが消えた後、世界は鯨のいる美しい世界に変わった。

僕は船に乗った仲間と共に鯨を守り続けた。

きっとあの髭を生やした男は洪水に飲まれてしまったのだろう。今はもういない。

僕は結婚して、子ども達にあの巨大な鯨を託した。それは代々受け継がれていき、今も世界の空を泳いでいる。

真実を見るものだけ、鯨の姿が見えた。

どんなに愚かな人間が増えても、心の平和を保ち続ける者は確実にいた。闇にも打ち勝つ光が、そこにはあった。

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