テル子
テル子91歳の思い出
子どもの頃直ぐおなかを壊すので「おかわり」と茶碗を出すと、 必ず母は食べるのはいいけど後がねえと渋い顔をしました。 食欲のある時は所謂胃が起きるという事でしょうか。 そのあと必ずおなかを壊していました。 こんな子ですから、からだを立てていられずごろごろ寝込んでしまうのです。 あまりにごろごろしているので、母は保健所へ連れて行ってくれました。 診断は結核でした。
今日は野菜スープと茶碗むしをいただきました。 身に沁みました。 まさに甘露です。 いのちが蘇る思いがします。 今夜ははやく休み、明朝は元気に目覚めましょう。
孫が生まれたのを期に俳句を始めました。 六十才からです。 己れより婆と名乗りて初孫に会う 孫俳句の一句目です。
わたしには子供の頃からの夢がありました。 それは作家になるという事でした。 小学生の頃からです。 雑誌の付録に小品の募集があったので、 原稿用紙5枚から多い時は10枚位の小品によく応募し 「少女苑」や「婦人画報」などによく掲載されたものです。 今でも段ボール箱に保存してあります。
4人兄弟の中の三番目、一番弱い子でした。 成績は良かったです。 通信簿にはいつも虚弱児と記入されていました。 そんなわたしが今91歳、よちよちと杖をついてですが、いろんなところへ娘が連れて行ってくれます。ドライブをよくします。