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キャンピングカーで旅に行ってきた〜宿泊編〜

こんにちは。

少し間が空きましたが、今年の8〜10月キャンピングカー旅振り返りシリーズの今回は宿泊編。
道の駅、SAでの車中泊とAirbnb利用で気づいたこと、感じたことを書いていきます。
出発前は全日程車中泊で移動するぞ!と息巻いていましたが、いざ始まってみると巻き起こる様々なトラブルに直面し、心身ともにかなり負担があったため、車中泊の途中にAirbnbや旅館での宿泊を挟みながらの行程が我が家のベストになりました。最終的に落ち着いた我が家の旅スタイルは車中泊2泊、Airbnb1泊。
これでなんとか睡眠時間を確保しながら移動することができました。
子どもと旅についての記事もありますので、よければこちらもどうぞ。



道の駅の最近事情


道の駅やSAで夜寝て朝出発、という移動スタイルで行程を考えていた訳ですが、利用し始めて気がついたのは、道の駅のトイレなど「車中泊お断り」の張り紙がしてあること。日中利用する時は自分の関心が向いていないため気づきませんでしたが、当事者となると4、5箇所に1箇所くらいの頻度で目にするようになります。
そもそも道の駅の説明として、国土交通省のHPでは

「道の駅」の目的
◯道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供
◯地域の振興に寄与
機能
道路利用者のための「休憩機能」
道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」
「道の駅」をきっかけに町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行うための「地域の連携機能」
の3つの機能を併せ持つ休憩施設「道の駅」が誕生しました。

国土交通省 道路:道の駅案内 概要

とあります。そして、車中泊についての質問については


「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません

国土交通省 道の相談室 道の駅



と記載があります。
道の駅を利用して地域の観光に繋げられるのに、わざわざお断りと張り紙がなされるのはなぜか。その背景を調べたところ、近年のキャンプブームで増加するキャンパー利用者のマナーの低下が問題となっているからでした。

道の駅事情は今こんなことになっているのか!と出発してから知り、移動の行程をどうしようか、と考え直すところから家族会議をします。

そもそも「車中泊」と「仮眠」の違いは何か、についてはどの記事も曖昧になっており、判断は各自治体に委ねられています。

利用するかどうか悩みましたが、我が家の出した結論は「最低限のルールやマナーは守り、できれば朝ごはんや果物など、道の駅でお金を落として利用する」ことにしました。
無料で使える施設と言っても施設維持費が無料なわけではなく、その維持費に多額の税金が使われていると木下さんの放送でいつも話していることを身を持って学んだ体験でした。


SAも時間が変わると景色が違う

道の駅と同じくらいの頻度で利用したのが高速道路のSA。
しかし、夜のSAもまた日中と様相がかなり異なります。
それは長距離トラックの数。というか、駐車場には長距離トラックしかいないのか、と思えるほど見渡す限りトラックだらけ。

一般車用の駐車スペースにも長距離トラックが並ぶ


平日夜間SAの駐車場を埋め尽くすトラックの光景は、自分達の暮らしがこの物流システムを支える人々によって成り立っていることを感じました。
2024年問題と言われるトラックや運送業者の長時間労働問題や人手不足がニュースで取り上げられていますが、今年度に入って、頼んだ荷物が届かないとか、店舗に商品が欠品続きで困っていることは実感としてありません。それはこれまで人海戦術や長時間労働でやりくりしていた働き方を、運送会社同士が協業したり機械化を図ったり、リレー形式で運送するなどの工夫によって物流を維持しているのでしょう。
先月映画ラストマイルを観たこともあり、物流に携わる人とその恩恵を受ける消費者(自分も含む)の関係について、改めて考えさせられました。

家ごとに感じる気配

Airbnbの宿泊体験では、それぞれの家が持つ独特の「気配」を体験したので、そのことについて言語化したいと思います。
そもそもAIRbnbとは、


AIrbnbは世界191カ国以上で利用されている画期的な民泊サービスです。 このプラットフォームは、空いている部屋や使っていない家を収入源に変えたいホスト(民泊運営側)と、ホテルではなく個性的な宿泊体験を求めるゲスト(宿泊者)を結びつける役割を果たします。

Google 生成AI

アパートの一室や一棟貸しなども選ぶことができ、調理器具や食器、タオル類も一通り揃っているので、小さな子連れで泊まるには最適でした。

いくつかの家に泊まって感じたのは、家ごとに気配が違うこと。それは、建物自体の新しい、古いであったり、古い家を一部リノベした/していないに関わらず、建具の素材や家具、置物などのインテリアによって醸し出される雰囲気が異なり、家に入ると落ち着いたり、逆にそわそわしたりすることがあったのです。

具体的にいうと、岡山と島根で古民家を改装した一棟貸しに泊まったのですが、岡山の方は掘り炬燵に座布団、食卓テーブルとシンプルでしたが、大変居心地が良く、夜もぐっすり(夜泣きがある下の子でさえ、おまじないをしていなくても一度も起きることなく!)眠ることができました。

一方で島根の方は、立派な掛け軸やつぼ、応接間に革張りのソファが置かれ、サロンや社交の場として使われていたことを彷彿とさせるような内装で、広くて綺麗なのですが、少し背筋がぴっと伸びる感じがしたのです。

その家に住んでいた、もしくは使っていた人がどんな生活をしていたのか、を想像することは面白く、AIRbnbならではの体験です。
それにホスト側も、貸し出す前に内装をある程度綺麗にするのだと思いますが、壁紙は全て張り替えるのか、どこを残してどこをリノベするのか、内装の素材や色、カーテン、照明、壁飾りやインテリアプランツ等々、どれをチョイスして配置するのかはホストのセンスや価値観、それこそ何に価値を置いているかが表れると思います。
その一つ一つを選んで出来上がった空間に対して、「自分に合う」かどうかを家に入った時に感じとっていたのではないかと思います。

人と会った時に「この人とは気が合いそうだな」「ちょっと雰囲気が独特だな」と感じることはありますが、家にもその気配というものが感じられたのは新たな発見でした。

今回も長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は車で移動してみて感じた日本の道路事情、地方に行くほど高速無料区間が多いのはなぜかについて考えていきたいと思います。

おわり。


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