4月に内閣改造検討か〜岸田内閣の不協和音〜
最近、ちらほら雑誌、新聞等メディアで散見され出したが、岸田総理が4月に内閣改造を検討しているという。多分、間違いなく内閣改造、党役員人事刷新する予定だろう。
現状の支持率では、9月の自民党総裁選は再選出来ず、支持率を回復するにはこれしかないからだ。また近々、バイデン大統領より、国賓待遇の招待を受け、米国を訪問し、安倍総理以来の上下両院(日本の国会に相当)での合同演説を予定している。外交での支持率上昇と、内閣改造での政権浮揚で、再選狙いなのは見え見えの手段である。
しかし、国民の目はそんなことで政治と金問題が払拭されるとは思っておらず、根本的に自民党が変わらない限り、支持率上昇などあり得ない。
この場合、内閣改造の中身が重要だが、現状では大幅改造は難しいだろう。河野太郎、高市早苗は次の総裁選でライバルになるので、閣内に取り込んだままにするし、むしろ、石破茂、小泉進次郎をも閣内に入り、オール自民党をアピールすれば、一時的な支持率回復はあり得るが、その場合、総裁選には立候補できなくなるので、実現しないだろう。河野、高市両大臣も、4月の改造では閣外に出る可能性もある。いまこの状況で、改造で大臣になりたい自民党議員がいるのか。
沈みゆく岸田丸から早く逃げたい議員のほうが心理的には多いだろう。船頭を替えたら船が沈まないと思う議員のほうが多い。
また、いま1番仲が悪いと言われる岸田総理と茂木幹事長の関係がどうなるかが、今回の改造における1番の注目ポイントだ。
私の予想だが、間違いなく幹事長は交代する。
党執行部(特に幹事長)が、岸田総理のいうことを聞いてない。信じられない事態が党内では起きている。
麻生副総理が、茂木、岸田の間を取り持ってるような有様である。
その証拠が、最近の総理の会食に現れている。政治ニュースをよく見ていればわかるが、これまでは茂木、麻生、岸田総理の3人で会食する報道が多かったが、ここ最近全くない。岸田総理が派閥解消を突如表明した後から全くなくなった。
岸田政権の内情はガバナンスが全く機能してないのである。
これから日本の政治はどこへ進むのか…
一国民として、日々の政治ニュースを見ていて不安は毎日増すばかりである。