かいじゅうのうろこは、あった。守ったのはかいじゅう?いや、多分、自分。自分だけの喜び、自分だけの奇跡、自分だけの真実。大切なことはいつもいつまでも自分の心の中に。だれにも渡さない大切なひみつ。
「ネットに入れてね」「別にしといてね」… 絡まった洗濯物に引っかかって曲がったブラジャーのワイヤー。のびのびと伸びたレーヨンのセーター。…だからさ、小言は愛なんだよ?買えば住む世の中で成長する新しい人達には通じない愛。
ハンカチは、薄くて柔らかで、縁にレースがあしらわれていたり、隅にぼんぼりが付いていたり、思わず息をのむような花柄だったり、美しく繊細な布だけれど、私にも手に入れられて、いつもそばに置いておいて、目を留め手に取り、汗を拭く、何気ない日常の傍らで、ひとときの優雅な時間をくれる一品。
わたしの中にある無数の宇宙はどこかにいるはずだった無数のわたしを生成し唯一無二のわたしに力を与え強くする。わたしに無いものはわたしが愛したひとたちから受け取り新たな力となる。愛をもって戦いの日々を乗り越えよう。あなたにとっても美しい宇宙の始まりの日々を歓迎しよう。エブエブ。ラブ。
ふと気づけば。味噌汁の味が濃い目、冷凍してあるストックは茸や油揚げが増え、ラーメン屋のラーメンが食べたくなり、昼にはインスタントラーメンを煮る。 ピーマンが萎れて、トマトは買わなくなり、胡瓜が冷たい事を、考えるより先に体内が察知して、サンドウィッチは止めてピザトーストの朝。秋。