オンライン日本語教師デビューまでの道のり
こんにちは!オンライン日本語教師×2児のママ、”SUMMER”です。
2023年12月、プラットフォーム「Preply」に登録し、2024年2月に第一歩を踏み出すまでの道のりは、私にとって本当~に孤独で、右も左もわからない真っ暗な道を進んでいるような感覚でした。子育てや家事で忙しい毎日の中で、オンライン日本語教師に挑戦することは、体力やお金だけを消費して、もし上手くいかなかったらどうしよう……そんな不安が何度も頭をよぎりました。それでも一歩一歩準備を進め、少しずつ前に進むことができました。
本記事では、私自身がオンライン日本語教師デビューまでに実際に行ったステップと、もし過去に戻れるなら試したい”時短ステップ”についてお伝えします。
1. 私が実際に行ったステップ
1. 日本語教師の方々の発信を参考に勉強
まず、YouTubeやブログ、noteなどで日本語教師の方々が発信しているレッスン方法を参考に学びました。しかし、ここで一つの大きな課題に直面しました。それは、オンラインレッスンには「これが正解」と言えるような一つの形がないということです。日本語教師といっても、各々の個性やスタイルに基づいた多様なレッスン方法が存在します。たとえば、生徒と教師がそれぞれ教科書を手元で確認しながら板書を使って進める方法、教科書に基づいたパワーポイントなどの資料を用いる方法、あるいは完全オリジナルの資料を活用して進める方法などがあります。
オンラインレッスンや日本語教育の具体的な全体像が全く見えていない状態で、膨大な情報の中に飛び込んだ私は、方向性を見出すまでにかなりの時間を費やすことになりました。
2. Preplyの人気講師陣を研究
次に、私が登録したオンラインプラットフォーム「Preply」で活躍している人気講師のプロフィールや動画を確認しました。人気講師陣の世界を覗いた私を待っていたのは、なんと、輝かしい経歴!!まぶしすぎる笑顔!!多くの講師が、英語や外国語レベル上級!!私の地味すぎる経歴とプロフィールを載せても、果たしてレッスンの予約が入るのだろうか?という不安に押しつぶされそうになりながらも、人気講師陣の魅力的な点や、わかりやすいプロフィールの書き方などを参考にさせていただきました。
3. プロフィール作成
初めてのプロフィール作成時、私は「プロの人気講師風に見せるしかない!!」という気持ちでした。笑 真っ白い壁のバックに映えるであろうと考え、ネイビーのシャツを着て、めいいっぱい賢そうに、経験豊富そうに、自信満々に100%の笑顔でプロフィール写真を撮影し、動画では日本語の後に英語でも自己紹介をしました。(この動画とプロフィール写真は、これまでの10ヶ月間で3回修正して更新しています。)
4. 教科書や道具の準備
レッスン用の教科書や道具を調達しましたが、どの教科書が最適かはわからなかったので、「GENKI」、「みんなの日本語」、「初級を教える人のための日本語文法ハンドブック」などを次々と購入しました。また、パソコンは既に持っていたので、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットとリングライトを新たに買い揃えました。
5. レッスン開始
2024年2月、登録から3か月が経過した時点でプロフィールを提出し、2日ほどで承認されました。その後、すぐにトライアルレッスンの予約が入ったものの、レッスンのイメージがつかめているのかどうか不明なまま、机の上にあまり理解できていない教科書を何冊も置いて、初めてのトライアルレッスンを始めました。
2. 過去に戻れるなら行いたい時短ステップ
もしも願いが叶うなら…..過去に戻れるなら…..以下のようなステップで失敗や浪費を最小限に抑えたいと切実に思っています。
1. 自己理解(セルフブランディング)
まずは、自分がどんな日本語教師になりたいのか、どんな働き方をしたいのかを明確にし、自分の価値観をしっかりと把握することが大切だと感じています。オンライン日本語教師としての10ヶ月間で経験した失敗や「こんなことを経験したくなかった」というネガティブな部分は全て、自己理解が不十分だったことに起因していると思っています。もし過去に戻れるなら、日本語教師としてのスタート時に自己理解(セルフブランディング)を深める時間を持ちたいです。
2.外国語のレッスンを同じプラットフォーム(「Preply」)で受講する
私のように、経験のない日本語教師がレッスンスタイルを確立し、レッスンのイメージを得るために、最も効果的な方法は、自分が外国語のレッスンを同じプラットフォームで受けることだと思っています。私は、レッスンスタイルが定まらずに試行錯誤していた際に、英語のレッスンを「Preply」で始めましたが、最初のレッスンを始める前にその経験をしておきたかったと思います。生徒の立場になり、自分が受けたいと思う方法でレッスンを作ることが、最短で自分に合った良いレッスンを確立する方法だと考えています。
3. 1冊の教科書に集中
日本語教育を本当の意味で理解し、分かりやすく体系的なレッスンができるようになるためには、相当な知識量と努力をする時間が必要だと思います。もちろん、その過程で失敗から学び、素晴らしい日本語教師へと成長していくのだと思いますが、時間が限られている中で、経験がないからと言って、生徒にぐだぐだなレッスンを提供することは本当に辛いものです。最初は、一冊の教科書に絞って徹底的にその教科書を読み込み、研究することで、レッスンスタイルを早く確立できると思います。
4.プロフィール作成
プロフィール作成は、生徒に選んでもらうための最初の重要なステップです。そのため、自分らしさや自分が提供できる内容を明確にし、それを効果的にアピールすることがとても大切です。自分を過剰に良く見せたり(私のように…..)、多くのことを提供しようとしたりすると、限られた時間の中で準備が追いつかず、できないことを無理に取り繕うことで疲れてしまうこともあります。自己理解を深め、自分が本当に提供できる価値を明確に伝えることで、自分に合った生徒との出会いを、不思議なほど引き寄せることができます。特にトライアルレッスンは、「Preply」の場合無料で行いますので、ミスマッチの生徒が続くと精神的な負担が大きくなってしまう可能性もあります。
5.レッスン開始
私は、登録してからプロフィールを公開するまでの3か月間、情報収集やたくさんの教科書を購入したりして多くの時間とお金を費やしてしまいました。振り返ってみると、最低限の準備でスタートし、実際にいろいろな生徒と出会いながらレッスンを重ね、その時々に本当に必要だと自分自身が感じる事を学んだり準備したりしながら、自分なりのレッスンスタイルを確立していく方が、より効率的で近道だったと感じています。
まとめ
私がオンライン日本語教師としてスタートした頃は、挑戦と失敗の連続でした。しかし、必ずしも失敗を経験しなければ成長できないわけではないと思います。むしろ、失敗を最小限に抑えながら、その道のりを楽しみつつ成長することも十分可能だと思いますし、ぜひそうあってほしいです!これからオンライン日本語教師を目指す方や興味を持っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。