
散歩しながら、青春の詩

今日は寒いのですが、風が無いので気持ちの良い散歩になりました。ちょっと足を延ばして、目白台まで。写真は聖カテドラル教会とその向かいにあるホテル椿山荘です。
散歩の途中で、何故か頭に浮かんだのは「青春とは人生のある時期ではなく
心の持ち方をいう。」という詩の一節。気持ちの良い天気に刺激されて、はつらつとした気分になりました。
サミュエル・ウルマンが70歳の時に書いた不朽の名詩「青春の詩」は、戦後の日本人に勇気と希望を与え、高度経済成長の原動力の一つになったと言われているそうです。当時の定年とか年金受給開始年齢は55歳だったと思うので、必ずしも高齢になっても若々しくという事ではなく、心の持ちようによって、はつらつと人生を送れるという前向きメッセージになったのかもしれません。以下ちょっと長いですが全文です。
<青春 サムエル・ウルマン 宇野収・作山宗久訳>
青春とは人生のある時期ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意思、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の新鮮さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき はじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。
作者がこの詩を作ったのは70歳で、ほぼ私は同年齢。まだまだ青春の真っただ中です。