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リアルな体験談「大腿骨頭壊死」の「人工股関節」の手術してきました
※サムネ画像は私ではなくネット「人工股関節」で見つけた画像です。手術前のものです。
みなさん、大腿骨頭壊死って知っていますか?
ピンと来ないと思いますが、この病気の手術は、野球の長さんや千原ジュニアさんがかかって手術を受けられた、「人工股関節」というものになります。
私はこれを書いてる今、両足の股関節に人工股関節を入れてから4日目です。術後4日目です。
実は、昨日の夜、派手にパニックを起こしました。
足を固定するための装具が痛いのと寝れないのとで、ナースコール押しまくりました。
術後ぐらいナースコール押していいじゃん
そう言われたかった。ので私は人にそう言いたいです。意味があるナースコールなのですから。
世間には「人工関節の手術は楽でした!」という声がたくさんありますが、私はそうは思いません。
デメリットは、やはり手術後の痛みとの戦いです。
でも、実際体験したことがないから、どう辛いのかがわからない。そんな人たくさんいると思います。
私の場合は、片足ずつ半年ずらしで手術したのですが、見事に左足も右足も、術後3-4日目がピークで痛かったです。逆に、みなさんが言うような手術後1日目ー2日目は痛みで気絶しているようなもので、まだ楽でした。(看護師さんもよく見に来るので)
痛いのが続くと、イライラするし、投げ出したくなります。これを書いてる今も、イライラしています。だいたい1週間経つまではずっと痛いです。しかし、少しずつ動く自分の足には感動します。それと同時に、手術前の痛みがマシな頃に戻りたいとさえ思います。
座るのが痛い。寝てても痛い。だから体位交換しまくりです。リハビリ師さんに聞いたら、そうなるのが普通、だと。少し心が軽くなりました。
膝関節の人工膝関節手術は1番痛い手術として有名ですが、股関節を受けた私からすると、こちらもなかなか…ハードですね笑
私は、「人工関節は簡単だ」と思ってる人にはデメリットを、「怖すぎてできない」と思ってる人にはメリットを伝えたいです。
メリットは下記です!
【️🩷ᩚ】
・心臓手術のように、命に関わる手術では無いです。
・術後1週間で痛みは和らぎます。(私は20代なので、個人差はもちろんありますが、2週間でほとんど無くなります)
・1度やってしまえば、リハビリ師さんの指導をよく聞けば脱臼せずに、痛みのない世界で生きられます。(今は技術進歩で人工関節は20.30年持ちます)
デメリット【️🩶】
・痛い!!とにかく痛い!!(パニックになるくらい)
・リハビリが肝です。整形外科は基本、自主トレ、自主筋トレが要です。「お医者さんに全部やってもらえば2週間で帰れる〜」ではないのです。
(たまに有名人がすぐ帰ったりしてますが、あれは家に使用人がいるか、元々プロスポーツやってた人たちです。私たちは普通なのです。)私は両足を手術したのでよくわかりますが、両股関節を人工関節手術すると、術後すぐ、麻酔から目を覚ますとまず
【️🔴】オペ室の寒さでブルブル震えて、それで足も震えるので地獄です。ここの記憶は半分気絶みたいなものです。
【️️⭕️】理由なく汗で痒くなったり、酸素マスクが苦しかったり、喉が乾きまくる。
【️⚫】私の場合は、左足の時は術後に鋭い吐き気、初めての痛みに眠れず、スマホのタイマーを「9時間」設定して、ひたすら夜が明けるのを待ちました。9時にじゃなくて、9時間スマホの数字を眺める。
【️🔴】痛みってどんなの??
まさに皆さんが聞きたいことはこれですよね。
簡単に言うと、
手術終わって目が覚めたら股関節のとこにデカイボーリングの玉入ってる。という感覚です。
重いです。明確な意志を持たないと動かせません。ベッドの端に座ることすら命懸けです。
しかも難しいのは、リハビリを始めないといつまででも治らないということです。
.…今、痛みが落ち着くまで寝てればいいやって思いました?
…ノンノンノン。No!!!
これは私の感覚だったのですが、痛い上に股関節にボーリングの玉(人工関節)が入ってるので、寝てるだけでもめちゃくちゃ痛いです。もう一度言います。ぶっちゃけ早くに決心して動きまくろうが、寝てるだけだろうが、同じくらい痛いです。(逃げ場なし😂)
【️🩶】デメリットその2
・しかも!!手術されたら分かるかもしれませんが、痛すぎるので「動かないでいる」ほうが難しいです。ほら、ヤケドしたら勝手に指が動くでしょ?あれと同じで、寝てられません。
ーそれが最初の山の術後3日間です!!!(どーん!)
.…げんなりしたみなさん、落ち着いてください。
最初の1週間だけです。ナースコール押してください。どんなに冷たい「どうされましたか?」って声が返ってきても、恐れずにトイレに連れて行ってもらって、オムツ替えてもらって、痛み止めが出てるのでバシバシとんぷくを使ってください。
病院が苦手、手術が怖い、痛いのが嫌だ。
みんなそうだし、ナースコールの壁は凄いです。
でも、もう人工関節の手術をする段階でたくさんの人のお世話になっているのですから、もう考えずに1週間を乗り切ってください!!麻酔科、整形外科、レントゲン技師、薬剤師、心電図など調べる検査技師さんたち。味方です。その横にあるナースコールで!!!鳴らしまくるのです!(特に痛み止めは飲めるだけ飲んでいいです)
それでもう薬は飲めないです、とか
あとはリハビリ次第です、と看護師さんから
言われた時は、その時は向こうはプロです。
信じて一緒に乗り切っていきましょう。
私が支えにしていた本(ドラマと映画)は
木藤亜也さん。「1リットルの涙」、粉雪の挿入歌で有名なドラマ化と映画化がされた、脊髄小脳変性症という難病の女の子が書かれた、実筆の言葉そのままのエッセイです。(正確には、彼女の日記をまとめたものです)
16歳の女の子が書いたエッセイ、日記の文と思って軽く見ていると、読んだ時にビックリするはずです。どれだけ、彼女が苦悩し、そして読みやすい文なのか。
なにより、私たち人工関節の手術を受ける身からすると、木藤亜也さんの病気は、進行性でどんどん歩けなくなり、喋れなくなり、そして書けなくなる病気です。それが痛切に綴られています。
私は、手術のたび読み、退院してもドラマや映画を見返し、こう思うのです。
「きっと木藤亜也さんが私を見たら、こんな手術で20.30年も歩けるようになるなら、喜んでしただろうな」と.…。
デメリットもメリットも、そもそも私たちは「選べる立場」にいるからあるのです。木藤亜也さんの脊髄小脳変性症とは、不治の病です。手術法はありません。
私はこれから医療が発達し、治せるようになることを心から願っています。そして、思うのです。手術法があり、それが確立されていて、日本どこでも受けられる人工関節はなんて幸せなんだ、と…。
筆記者
2025.1.27ー ダッツ (手術後6日目)