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言葉


軽い言葉。

炭酸みたいにすぐ消える
体重のない言葉。

そんな言葉を、想像してみることがよくある。
文章を書こうとすると、どうしても何か硬い殻や枠のようなものにハマってしまう。この透明な膜の正体は一体なんだろう?

試しに文章をわかりやすくしてみる。
日常の出来事から入り、中身がありそうでない、いい感じの内容。「昨日は」から始めてみよう。具体的な場面も書いて、把握しやすいように。
でもまだ何か硬い。

「」を禁止する?漢字をやめて全てカタカナにしてみる?

これ以上やると前衛的な詩になってしまう気はする。意味のない言葉、人を感動させる言葉こそ「軽い言葉」だろうか。重いからこそ、軽いのだろうか。いいや、違う気がする。

まだ形がある。なぜだろう?

試しにiponeを遠くから眺める。
文章の塊が黒線となって
囚人服みたいに見える。

酒でも使って書けばいいのか?アルコールを指につけ、画面に近づける。馬鹿らしい、どうにも僕は馬鹿らしい。

 あのSNSの中身のない感じを再現したい。あれはどう書くのだろう?今にも空気の中に消えてしまいそうな言葉。あれは文章じゃない。でもbotでもない。

。をつけているのがダメだろうか。ピリオドのような感じで、何かを制限してしまうのだろうか

文章の間隔を空けたらどうだろう。段落拡張、とか言って。でもそれだと本格的に詩みたいになってしまう。いや、詩的だなんて、まるで間隔空ければ詩だと言っているようなものじゃないか。

絵文字?絵文字で一つの字?

うーん、わからない。

書いていると、いつのまにか小説みたいになっていく

自由に考えていると、いつのまにか一つの話になってしまうことがある

「文章」として書くのが失敗だろうか。単語を繋げることが「体重」や「枠」をつくるのだろうか。
いやどちらでもないだろう。そもそも軽い言葉なら、多分世界に存在することはできないだろう。

どんどん適当になっていく。文章という言葉がわからなくなる。そういえば「文章」という名前は、とてもダサい。可能性に溢れているものなのに、可能性を感じない。

重い言葉。

思考が凝縮された多彩な世界観。
リバウンドした軽い言葉。

じゃあ脂肪を落とせば軽くなるのだろうか。

僕はいつも疑問系ばかりだ。疑問系はレパートリーが少ない。なんでだろう。人は問いでできているのに。

思考という言葉は何色だろう。多分白色だと思う。太陽の反射光だろう。じゃあ思想は緑色だ。

変なことをわざと書いてみる。意味のない文。倒置法を乱用してみる。終始系も。
うん、でもまだまだ重い。

軽さ、軽さ、軽さ。同じことを何度も言ってみよう。これで強調表現。すごい。
じゃあカタカナでもいいのだろうか。

わからない わからないな うーん

あ、バスが来た。今日はこれでおしまい






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