【会話分析】このケーキ美味しそうだね
これまで、会話のキャチボールは、言葉の裏にある目的を読むことが大事といった、聴く側の話がほとんどでしたが、伝え方ももちろん大事だと思います。
その中でも、リアクションを求める言い方というのは、ストレスを与えるので、今回は、その話を書きたいと思います。
例えば、男女のデートのシーンで、こんな会話があったとします。
冒頭のタイトルでもあるように、こういう言われ方をされるととてもしんどいです。(そういうのが嬉しい人もいるかもですが。)
女性側が、男性側にリアクションを起こさせて、自分がしたかったことを、相手がしたくて、誘ったように仕向けています。
そして、思い通りのリアクションを得られなかったことで、怒りが生まれています。
思った結果を得られなかった女性にとっても、悪者扱いされてしまった男性にとってもいい話ではありません。
一つの言い方で、トラブルを生んでしまったケースです。
例えば、こんな会話。
一般的に、リアクションを求める言い方は、相手にストレスを与えるといわれます。
思うような結果を得られない、思ったことが伝わらない、悪者扱いされる、嫌ってていると思われるetc…。言い方一つで、必要以上のトラブルを生んでしまう可能性があります。
改善案
ではどうしたら良かったのか?を考えてみます。
心理学の世界では、「Iメッセージ・Youメッセージ」と言われるスキルがあります。「Iメッセージ」とは「私」を主語にした伝え方、「YOUメッセージ」は、「あなた」を主語にした伝え方で、主語の置き方で、相手への伝わり方が変わるというもの。
「Iメッセージ・Youメッセージ」でネット検索するとたくさん記事が出てきますので、よければ検索してみてください。下のリンクはその一例です。
例えば、最初の会話の例で言うと、
別にこれが正解というわけではないですが、解答例です。
「あっ。このケーキ美味しそうだね」の後に、「帰って一緒に食べない?」という言葉を入れることで、「自分はケーキを食べたい」という意思と、相手の男性と「一緒に食べたい」という意思表示ができます。
言われた男性は、相手のしたいことがはっきりと伝わりますし、「Yes」か「No」で答えることができます。
次に、この会話。
これも、別にこれが正解というわけではないですが、解答例です。
「行きたいなぁ」の代わりに、「すごく美味しそうなんで、今度一緒に行きません?」という言葉を入れることで、「自分はそのラーメン屋に行きたい」という意思と、相手の男性と「一緒に行きたい」という意思表示ができます。
言われた男性は、相手のしたいことがはっきりと伝わりますし、「Yes」か「No」で答えることができます。
自分の意思を伝えるのは、とても勇気がいる場面もたくさんあると思いますが、同じ伝えるなら、はっきりの自分の意思が伝わるように伝えた方がいいと思います。
伝え方一つでお互いがハッピーになるなら、とてもいいことだと思います。