帰省をめぐる雑記

・遠くに住んでいるおばあちゃんに「書道かお花(華道)をやっておくといいよ、嫁入りの時に役立つから」と言われて閉口してしまった。
親や祖父母に花嫁姿を見せられないことに対して申し訳なく思うような気持ちは正直まだないが、いざこういうことを直接言われるとかなり困ってしまう。母には、「結婚はしないよー」と何度も言っているが、冗談だと捉えているのか軽くあしらわれるのが常だ。

・X(旧Twitter)で「神社本庁が強烈な反LGBTだ」という情報を目にした。情報の正確さについてはこれから自分で調べるつもりだが、その投稿を見て初詣に行く気持ちが一気に萎えてしまった。それでも結局、近所の神社に半ば強引に連れて行かれる形になったが、せめてもの抵抗としてお賽銭を投げ入れるのは控えておいた。最近、どこを見渡しても敵ばかりで辟易する。私のこの判断が間違っているとは思わないが、ちょっと神経質すぎるかな、と思うことはある。全てに抵抗していたら誰とも話が通じなくなってしまう。私はそれが途方もなく悲しい。抵抗する人は孤高だ。孤高になりきる勇気が私にはない。

・父親が楽しそうに見ているテレビ番組を好きになれない。前時代的な価値観に基づいた番組。なかんずく、旦那が妻を召使のようにこき使う、みたいな内容のコントをやってるお笑い番組が最悪だった。見ていられなくて勝手にチャンネルを変えたりしてみたり音量を下げてみたりしたが、聞き入れられずに元に戻されてしまった。

・母と2人で話していたら、「この前行った美容室の美容師さんがオカマみたいで嫌だった。」というような話をされた。「男か女どっちなのか、はっきりしてほしい」と言うので、「そんなのどっちでもいいじゃん。その人らしく生きてることにママがとやかく言う筋合いはないよ。あと、『オカマ』は差別用語だよ。子供の前で使うのとかよくないからね。(母は保育士である)」と釘を刺してみたが、どれくらい真剣に聞いていていたかは定かでない。

・恐らくストレスが原因で、夜は眠れないしニキビがたくさんできてしまった。はやく1人暮らしのおうちに帰りたい。彼女に会いたい。

・母が「健康診断受けたら、また体重減っちゃってさ」というので「何キロだったの?」と聞いたら、「38キロ。」と。
 一緒に温泉に入った時に、「随分と背中が小さくなったなー」と思っていたが、そこまで痩せてきているとは。病気をしているわけではないので加齢が原因だと思うのだけど、まだ元気なうちに彼女のこととか話せる日が来るかな、なんて少し感傷的になってしまった。本当はすぐにでも話したいよ。

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