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ギタリスト脱初級!実践講座 第1回:指板上でスケールを身につける

※入門編の音楽理論は無料で公開しておりますので、そちらも是非ご覧下さい。

ご訪問ありがとうございます。
これまで連載しておりました、ギタリスト向け音楽理論の入門編が全10回で終了しましたので、新たに脱初級者、中級者向けのギター実践編の新シリーズを始めたいと思います。

通り一遍の解説では終わらせずに実際の演奏や制作に役立つことを重視します。今まで同様、五線譜は極力使わずに指板上で解説します。必要に応じてタブ譜や音源も付けて説明する予定です。
基本エレキギター対象にですが、アコースティックの方が読んでも役に立つ内容だと思います。

・指板上のどこでも音階を弾けるようにする


将来的には指板全てを使って縦横無尽に弾けるのが理想ですが、その為にはどういう形から覚えたらいいかという話をします。今回は後半に練習フレーズもいくつかご紹介します。

・スケール(音階)

入門編では「スケール」ではなく、メジャーキー・マイナーキーとだけ呼んでおりました。普通の長調はナチュラル・メジャー・スケール、短調はナチュラル・マイナー・スケールですね。次回はハーモニック・マイナー・スケールをやりますが、今回はまずナチュラル・スケールを指板上でものにして頂きます。

入門編で「Xポジション」と名付けていた形があります。これです。

ギターの音階を身に付ける為に最初に問答無用で覚えて頂いたのがこれです。2種類の運指にしたのは意味がありまして、X-1型のように音階の上昇とともに指が真下に降りていく形、X-2型のように斜め下に降りていく形、つまり「縦と斜め」の両方で把握すると有効です。まずはもう一つ覚えて頂きたい有用な形があります。こちらです。

Yポジション

これを便宜上Yポジションと呼びます。後述の「ペンタトニックスケール」にも応用しやすい形です。このポジションで音階を弾くパターンを2つ挙げます。

このふたつの形をそれぞれY-1型、Y-2型とします。この2パターンで下から上、上から下へ行ったり来たり(図を見ずに)弾けるようになればOKです。

・ペンタトニック・スケール

 ギターを学習していると必ず出てくる、ペンタトニック・スケールというのがあります。これは通常の音階からファとシを抜いたもので音が7つ→5つになるのでペンタ(=5)という訳です。Yポジションからファとシを消しますと、ペンタトニックの代表的なフォームになります。下記の通りです。

ペンタトニック

このスケールの特徴としては、指板上の形がシンプル、かつ半音の音階が無いので適当に弾いても(言い方が悪いですね)コードから外れにくい、よってアドリブで使いやすいところにあります。民謡やブルースで使われている古い音階です。私はブルースにハマった事がないので偉そうなことは言えないのですが、シンプルゆえの難しさもあると思います。20世紀のロックギターでもソロはこれが主流でした。決して古臭いものではなく、最近の曲でもいろんなところで出てきます。覚えるついでに2つフレーズを練習してみましょうか。以下のスコアを弾いてみて頂けますか。


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