見出し画像

指板で理解する ギタリストのための超簡単音楽理論<音階編1>

ご訪問ありがとうございます。
ギター愛好家の方が実践的な音楽理論を理解し、もっと音楽を楽しめるように
なってもらう為のnoteを立ち上げてみました。とりあえずギターと教則本は
買ってみたけどさっぱり分からずに挫折しそうな方や、ギターは弾けるけど
好きなアーティストのコピー専門、理屈の方はいまひとつ分からないまま、
という方など対象に音楽理論を「なーんだそんなことか!」とスッキリして
頂けるのが目的です。

そして音楽理論「なんて」、完璧に網羅する必要もないと思っています。少なくともロックやポップス、フォークといったジャンルで何年も苦労して勉強しないと身につかない理屈なんてありません。
一方、最低限必要なことが分かれば、スコアを丸暗記しなくても曲を習得しやすくなりますし、ちょっとしたアドリブを弾くとか、コピーした曲にアレンジを加えるとか、最終的には作曲をするなんていうことも可能になってきます。

今回「ギタリストのための」としましたのは、その音楽理論をできるだけ
「指板上」で理解できるようにしたいと思っているからです。指板上で分からな
ければ実用になりませんからね。ですので五線譜は極力使用しないで解説する
つもりです。

と前置きが長くなりましたので本題に入ります。

最初の数回はかなり基礎的なところから入ります。内容が自分には簡単すぎるという方はもう少し話が進んでからお越し頂けると、お役に立てるかもしれません。

・音階ってそもそも何?

まずは音楽のベースとなる「音階」について考えます。「音階って何?」と聞かれれば、普通の方は「ドレミでしょ」って答えますよね。小中学生の時に学校の
ピアノいじったことありますか?鍵盤の白鍵だけを順番に弾くとドレミファソラシドって音がしましたよね。こんな感じです。

図にもあります通り、この白鍵のドレミファソラシを英字表記しますとCDEFGAB、和名表記だとハニホヘトイロ、となります。白鍵の「ラ」にあたる
部分がAであり、「イ」なんですね。クラシックの人がチューニングに使う音叉(ヤマハのマークになってるやつですね)もAの音ですし、まあこの音が基準
くらいに思っておけばいいでしょう。そして、このピアノの白鍵にあたるドレミをギターの指板上にずらっと並べるとこうなります。

これを全部覚えなきゃいけないのかー、と絶望する必要は全然ありません。
いったん鍵盤に戻ります。

ピアノは白鍵と黒鍵含めて右の鍵盤に移る毎に半音ずつ音程が上がっていきます。ドから次のドまで到達するまでに鍵盤は12個あります。13個目が1オクターブ上のドになっているのは図で確認できますよね。

ここで一つ思い当たりませんか?ギターも12フレットは開放弦の1オクターブ上ですよね?つまり、ピアノもギターも1オクターブを12等分した音を鳴らす構造になっている訳です。めちゃくちゃ当たり前な事を書いてますがこれは大事です。

上の図を見て下さい。ドの鍵盤を1とするとレは3、つまりドからレに行くのに
鍵盤ふたつ移動しています。鍵盤ひとつの間隔を半音、ふたつの間隔を全音と言います。下記のようになっているのが分かりますね。

ド→レの間隔は全音
レ→ミは全音
ミ→ファは半音
ファ→ソは全音
ソ→ラは全音
ラ→シは全音
シ→(オクターブ上の)ドは半音

ミからファ、シからドに行く時は半音、それ以外は全音という事です。

それではこれを見て下さい。先ほどの指板図を一部赤く表記しただけです。
5弦の3フレットがドですので、そこを起点に5弦だけでドレミを
弾いたら・・・。

・・・一緒ですよね!ドからレは全音ですから2フレット移動、ミからファは半音ですから隣のフレットに移動しています。当然全部の弦でそうなっていますから
時間があったらギターを触りながらご確認下さい。

結局のところ、12等分した1オクターブ内の音を下図のように配置した7つの音がドレミの音階なのです。と、基本中の基本ですので少々まどろっこしい説明を
続けてしまいましたが大丈夫でしょうか。

次回、また宜しくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?