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指板で理解する ギタリストのための超簡単音楽理論<コード編5>

・セブンスコードを実際に弾く

こんにちは。
今回はセブンスコードを弾いてみたいと思います。この連載は音楽理論がメインですが実技が入ってしまいました。使えて初めて理論が役に立つという訳で。

ギターで4和音を弾くとなるとなかなか大変です。教科書的な弾き方と、ひと工夫加えた弾き方をそれぞれご紹介します。

・セブンスコードの弾き方1ー正攻法
まずは正攻法でセブンスコードを弾きます。極力易しい押さえ方のフォームを挙げます。左手のどの指で押さえるかの番号が付いていますが、そこは参考程度で自己流で結構です。

>メジャーセブンス
メジャーコード+長7度のコードです。

>セブンス
メジャーコード+短7度のコードです。

>マイナーセブンス
マイナーコード+短7度のコードです。

ちょっとしんどいのもありますでしょうか。

・セブンスコードの弾き方2ー開放弦を利用する
4つ以上の音を出す難しさを開放弦を利用してクリアする手です。アルペジオにも役立ちます。

>メジャーセブンス

>セブンス

>マイナーセブンス

上手く押さえられないものは飛ばしちゃって下さい。指はそのうち動くようになりますので、できないものは他の作戦を考えて弾けるアタマの方が大事です。

以上は調べればすぐ出てくるコードフォーム達ですが、ここから先は工夫を加えたものです。

【余談】開放弦を利用したお洒落セブンスコード
この機会に他ではあまり出てこないコードフォームを紹介します。開放弦を使ったコードでありながら、4フレット以上のポジションを押さえるやり方です。お洒落な響きがしますのでアコギやエレキのクリアトーンで使うと気持ち良い感じです。

一例を挙げましたが、まだまだたくさんあると思います。アコースティックギターでソロ曲を創りたい方はこういう美しい響きのコードを研究されると良いかもしれません。

・セブンスコードの弾き方3•••5度を省略する
次に5度の音を省略して3音で弾くパターンです。しつこいですが「5度は第2のルート」ですので逆に言えば一番省略してもコードの響きに影響が少ないのです。

・セブンスコードの弾き方4•••ルートを省略する
一見掟破りな方法ですが、バンドで演奏する場合、他楽器(特にベース)にルート音を任せて、ギターはそれ以外の音を弾く手があります。下手するとそっちの方がお洒落だったりもします。

前回のセブンスコードの指板図を見直せば、そんなに難しくないですよね?例えば「ラ」がルートの時のセブンスコードは「ラドミソ」ですから、「ラ」はベースに任せて「ドミソ」を弾けば普通のメジャーコードの形でいける訳です。一応図式化します。

このようにメジャーセブンス、マイナーセブンスのコードからルート音を除くと、普通の3和音の配列になります。セブンスの時だけはフラットファイブのコード(<コード編4>参照)になってしまうので頭を使いますが、こうして楽に弾く作戦です。一つ具体例を挙げます。Gmaj7の時、ベースがG音を弾いているのでそれを省略したコードを弾きたい、とするとこのようになります。

ギターはBmを弾いているようで、ベースと合わせ技でGmaj7に聞こえるという事です。

本日はここまで。次回はロック向きのシンプルなコードと、9度以上の複雑なコード、の2つのテーマでお話をしたいと思います。

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