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調剤薬局事務とは?

「調剤薬局事務の仕事内容を知りたい」「資格を取得するにはどうすればいい?」など、調剤薬局事務の仕事を目指すと、さまざまな疑問がでてきます。

薬局で医薬品を処方してもらったことはあるけれど、具体的な仕事内容までは分からない、という方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、業務内容や資格についてまとめましたので、よろしければご覧いただけますと幸いです。


調剤薬局事務の仕事内容

調剤薬局事務には、大きく分けて4つの業務があります。

1. 窓口対応

調剤薬局事務は、患者様への対応がおもな業務内容のため、一般事務とは異なる仕事です。
薬局に来られた方だけではなく、薬局に電話で問い合わせがあった場合も対応します。

【薬局に来られた場合】
患者様から「処方箋、保険証またはマイナンバーカード、お薬手帳」を受け取ります。

受け取り後、次の内容を確認します。

・処方箋
患者様の情報に相違がないか
処方箋の使用期間は問題ないか
処方する医薬品の情報、備考欄の記載内容の確認

・保険証またはマイナンバーカード
本人確認
有効期限の日付は過ぎていないか
保険者番号を確認

・お薬手帳
医薬品の服用履歴(医薬品の種類や、服用期間など)
※服用中の医薬品が、今回処方する医薬品と飲み合わせが悪い場合、変更する必要がある
アレルギーの有無がないか

2. レセプトの作成

レセプトとは「診療報酬明細書」のことです。患者様が処方された医薬品などの、詳細内容が記載されています。

レセプト作成は、レセコン(レセプトコンピュータ)を用いて行う薬局が多いです。
保険証またはマイナンバーカードの情報と、処方する医薬品の情報をもとにレセプトを作成します。

資格を保有していると、レセプトの知識があるため仕事が進めやすくなります。

3. 会計業務

調剤にかかった費用を、患者様から受け取ります。
患者様から受け取る費用は、レセコンで計算した金額になるので、レセプトの作成はとても重要な作業です。

最後に、領収書の発行をし、患者様へお渡しします。

4. 薬剤師のサポート

患者様への対応の他にも、医薬品の点検、発注、入庫を行います。
さらに、薬剤師の指導をもとに、調剤の補助をする場合があります。

薬剤師と一緒に、患者様への提供がスムーズに進むように体制を整えることも、大切な業務の1つです。

メリット

人々の健康に関わる仕事のため、調剤薬局事務は今後も必要とされる職業です。アルバイトやパートの求人もあり、長く勤めやすいと考えられます。

また、資格が必須ではありません。未経験から勤めることができるがゆえに、誰でも働き始めやすい仕事です。

さらに、調剤薬局事務として働くことで、医薬品の知識が身につきます。自分で市販薬を購入するときに、役立ちます。

デメリット

薬局は平日だけではなく、休日も営業しています。そのため、土日休みではない職場も多いです。

調剤薬局事務に限ったことではないですが、覚えることが多いデメリットもあります。窓口での対応や、薬剤師のサポートなど、臨機応変に対応していかなければなりません。

そして、医薬品は日々新しい情報が、更新されていきます。常に学び、正しい情報に適応していく必要があります。

他にも、調剤薬局事務は事務ではありますが、一般事務とは異なります。おもな業務が患者様の対応なため、黙々と作業をしたい方には不向きの事務です。

調剤薬局事務の資格

調剤薬局事務は、資格がなくても始められる仕事です。しかし、資格を取得することにより、業務がしやすかったり、仕事を早く覚えやすかったりします。

また、求人に応募したときに、未経験でも資格を保有していると有利です。

調剤薬局事務の資格は、次の5つがあります。
自分が取得したい資格を、しっかり選ぶことが大切です。

・調剤報酬請求事務専門士 ※2年に1度、更新が必要
 (1級、2級、通信2級、通信3級)
・調剤事務管理士技能認定試験
・調剤事務実務士
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤薬局事務検定

資格の取得方法

調剤薬局事務の資格を取得するための勉強方法は、次の3つです。

・通信講座
通信講座にもよりますが、添削指導があり、自分では気づけなかった間違いを教えてもらえます。また、疑問や不明な点があった場合は、問い合わせが可能です。
そのうえ、自分のペースで進められるメリットがあります。通勤時間や、家事の合間など、好きな時間に勉強ができます。

しかし、途中で挫折してしまい、資格取得ができないケースがあるのがデメリットです。

・スクールに通う
通信講座と比較すると、短い期間で資格が取得できます。できるだけ早く資格を取得したい方にオススメです。

さらに、同じ目標をもった方が一緒に勉強されており、より資格を取得する意欲がわきます。

・独学
本を購入して、自分で勉強する方法があります。他にも、YouTubeで動画視聴をしたり、Webサイトで学んだり、できるだけコストを抑えることが可能です。

独学で本当に資格が取得できるのか、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に私は、本での勉強と、Webサイトで過去問を調べる対策をし、調剤事務管理士技能認定試験の資格を取得しました。

まとめ

調剤薬局事務は、窓口対応から会計業務、薬剤師のサポートなど、全ての仕事が人々の健康に関わります。未経験で資格がなくても働けますが、とても重要な業務です。

そこで、資格取得を目指すことで、より調剤薬局事務としての務めをはたせます。
処方箋の見方や保険証の記載内容が分かり、知識が増えるため、今後の生活にも役立ちます。

最後に、調剤薬局事務は、身近に感じられる仕事です。そのため、業務内容について、なんとなく想像がつきやすい方もいらっしゃったのではないでしょうか。
調剤薬局事務のメリットやデメリット、資格取得に関して、少しでも参考となりましたら幸いです。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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