インド ラジャスタン州1 (ジャイプル) 2019 09 #09
デリーを出て鉄道で5, 6時間ほどかけジャイプルにやって来た。昼下がりの駅を出るとやはりタクシーの客引き。ホテルまでの移動手段はこれくらいしかないので、値段交渉する。
交渉に手間取っていると同じ車両に乗っていた男性が声をかけてきた。
「Olaという配車アプリがあるからこっちの方が安心だ。入れておけ。」
UberやGrabは何度か使ったことがあるが、インドにもしっかり配車アプリがあったことを知った。それはそうか。
ただ、今回は仕方ない。交渉したタクシーに乗りホテルに向かった。
荷物を置き、街へ出る。飯だ飯だ。フロントに訊くときれいなレストランを案内してくれた。
チョウメン(炒麺)という焼きそばを食べる。適度な香辛料の味付けが麺に絡む。旨い。
スープ、チャイとセットで500ルピー。ちょっと高い気がするが美味しかったので良し。
食後は軽く遺跡、寺院を巡った。
この遺跡、名前も場所も全く覚えておらず、いくら調べても出てこない。写真保存するときにちゃんと名前付けとけよと過去の自分に訴えたい気分である。
寺院までの参道はヘビ、サル、ヤギ、他さまざまな動物で賑やかであった。小高い丘まで10分ほど登る。観光客はほとんどおらずインドに長期旅行中のオーストリア人夫婦と短い会話を交わした。
中に入ろうとすると、おっと危ない。
参拝料を出せと管理人らしきおばさんが出てきた。もちろん出さず、外でしばし眺めを楽しんだ。
ホテルに帰る途中、とあることを思いついた。
インドの男性はほとんどシャツを着ていることは入国した日に気づいた。それも職業に関わらずである(生地やデザインによる違いはあるだろうが)。
この理由は結局分からなかったが、カラフルな長袖シャツを着ている人が多かった。
自分もそんなシャツが1, 2枚欲しいと思い、オーダーメイドのシャツ店を訪ねた。
外国人観光客向けの店でかなり高めの値段設定に驚く。
「1枚3000ルピー~はきついわ」
と言うと、
「いくらならいける?」
と交渉に応じてくれた。
「2枚3000ルピーでどうにかならん?」
「まあ良いだろう」
とあっさり。
貧相な見た目で良かったーと思いながら、採寸をし柄を決めた。
店を出ると外は暗い。タクシーのドライバーと店主が夕飯をご馳走してくれることになり、3人でジャイプルの街を駆けた。
カレーとチャパティをたらふく食べホテルに帰った。
翌日はタクシーで3,40分ほどかけ郊外のアンベール(正確にはamer)城に向かった。16世紀に建てられた比較的新しい城塞ということで、城壁、城砦が非常に美しかった。
紋様も精巧につくられており技術がとても高かかった。
午後は"ピンクシティ"の名の由来であるシティパレスを観光した。宮殿中庭の噴水は完全にエンターテイメント要素であるが、映えるので良し。
ジャイプルと言えばこれ、という宮殿東側の一部。とても画になる1枚の写真を撮り、昨日採寸したシャツ店に向かった。
シャツの仕上がりを確認し、ピッタリと体に合う。店主に感謝の言葉を伝え、ジャイサルメール行きの夜行列車に乗るため駅へ向かった。
この写真はシャツ店を出たときの夕暮れ。ジャイプルの喧騒と蒸し暑さが相まってより赤く見えた。
寂しくもこの街とはお別れし、砂漠の街・ジャイサルメールに向かうこととなる。
次回、ジャイサルメール!
お読みいただき、ありがとうございました。
スキ&コメントいただけると励みになります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?