不妊治療:子宮卵管造影検査を全く活用できなかった話
不妊検査を開始して間もなく、卵管造影検査を行いました。子宮卵管造影検査とは、X線で卵管に注入された造影剤の流れを撮影し、卵管がちゃんと通っているか(精子が泳いて行けるようにちゃんと道がひらけているか)を調べる検査です。膣からカテーテルを挿入し、子宮に向けて造影剤を注入します。人によってはこれが激痛で、私も痛すぎて叫びまくり、終わったあとは過呼吸になってしまいました(笑)。生理時の腹痛を50倍くらいにしたような痛みでした。
検査の結果は問題なし。安心です。
子宮卵管検査の後3ヶ月は卵管が通りやすくなっているため、普段よりも妊娠率が上がると言われています。今日は私たち夫婦がその後の3ヶ月を全く活用できなかったお話をしようと思います(笑)。
①まさかの、夫がカンジダ炎に
この時期、タイミングと取ろうとしても、夫が「痛い」「ヒリヒリする」と言ってできないことがよくありました。よく見ると先の方が赤くなっていて、炎症を起こしているような様子。「汗でかぶれたかも」と言って少し様子を見ていたのですがなかなか良くならず、タイミングを取れないことにも悶々としはじめ、ついに病院に行きました。
最初に行ったクリニックでは「問題ない」「我慢していればおさまる」との判断で、ほぼ門前払い。しかし、一向に良くならないので絶対におかしいと思い、、2つ目の病院を受診しました。そこで出た診断の結果は、まさかのカンジダ症でした。カンジダは女性の性病だと思っていたので、まさか自分の夫がかかるとは思っておらず・・・。そこから通院をしながらの治療に入ったのですが、治るまでにかなりの時間がかかってしまいました。
私が死ぬ思いで卵管造影検査を行ったのと同日に夫のカンジダが発覚。痛みも乗り越えて特に卵管に問題はなく、しかもこれから3ヶ月がビッグチャンス!とウキウキしながら病院を出て間も無く夫の結果を聞いたので、とてもショックで泣いてしまいました(笑)。しかし、今考えればしんどい思いをしていたのは夫ですからね。泣かずに励ますことができたら良かったなあと後悔しています。
②この時期に発覚した風疹の抗体ゼロ
この時期、ある地域で風疹が流行り始め、とくに妊婦の風疹がテレビや新聞で取り上げられることが多くなっていました。各地で風疹ワクチン接種の推奨が大々的になり、私が住んでいる自治体でも、妊娠を希望する女性とその家族には風疹の抗体検査は無料、ワクチン接種は一部助成金を出してもらえるとのことで、夫と2人で抗体検査に行きました。
私は海外留学を2回したことがあり、風疹のワクチンは幼少期を含めこれまで4回経験がありました(海外渡航前に各種ワクチンの接種が義務付けられていたため)。なので抗体はあると自負していたのですが、検査結果はまさかの「抗体なし」!!!
「ちょっと待ってください、私過去に4回もワクチン打ってるんです。この結果本当に正しいんですか?」と思わず医者を問い詰めた私。医者曰く、もともと抗体がつきにくい体質みたいです。逆に、夫にはしっかり抗体がついていました。それから夫婦で話し合い、すぐに風疹ワクチンを打つことにしました。
ショックでした。風疹ワクチンのような生ワクチンは、妊娠は禁物なので打ってから2ヶ月は子作りできないし、もちろん妊婦になってから打つことは絶対にできません。しかし、1番怖いのは妊娠中に風疹にかかり、おなかの子供に多大な影響を及ぼすことです。卵管造影後でせっかく「できやすい」と言われている時期だったのですごく葛藤はありましたが、避けられないことでした。はい、これで3ヶ月ほぼ潰れること決定です。
③とどめの一発、夫1ヶ月の出張
ここまでくれば何も怖いものはありません。とどめの一発は、夫の長期出張でした。すでに夫のカンジダは完治していましたが、私が風疹ワクチンを打っていたため、どちらにしてもタイミングをとることは控えなければなりませんでした。ということで、この最後の一発は痛くも痒くもありませんでした。ただ、本格的な妊活を始めたばかりで早々に3ヶ月もタイミングをとることができず、先が見えないことにかなり臆病になっていました。さらに、仕事でも辛いことが重なり精神的に参っていた私。胃痛がおさまらず、人生初の胃カメラを飲むことに。ストレス性胃炎でした。この時期に夫が近くにいなかったのはなかなか辛いものがありました。
卵管造影検査を活かせなかった話まとめ
タイミングを取りたいのに取れないってかなりのストレスです。私の場合、ストレスがたまりすぎて相手に当たってしまったり、誰も悪くないのにイライラが募り、感情が抑えられなくなったりしてしまいました。夫はいたって冷静でしたが、今考えると、夫も後ろめたさを感じていただろうなと思います。
あの頃の自分にいくつかアドバイスを送りたいと思います。
①妊活するなら1番最初に風疹の抗体検査をするべし
まずは何と言ってもこれ。誰でもそうかと思いますが、最初は無知なんですよね。妊活って手探りな状態から始まるので、やりながら同時に知識を得ていくことが多いと思うんです。しかし、風疹ワクチンだけは絶対に打っておいてほしい。妊活の途中で打つことになると、私のようにタイミングを取れないことがストレスになってしまったりします。
②夫婦とも常に清潔に保とう
今回夫がカンジダにかかったことで、2人とも清潔に保つことを一層意識するようになりました。普段の生活の中でのそれぞれの意識もそうですが、行為前、行為中、行為後、なども2人で気を遣うようにしています。とくに私たちは2人とも肌が敏感で、皮膚科にもお世話になっているので、夫の一件以来しっかりとケアしているし、それから再発は1回もしていません。
以上、子宮卵管造影を全く活かせなかったお話でした。みなさんは私たち夫婦のようにならないよう、私たちを反面教師として妊活に励んでくださいね(笑)。
Itsuki