FIRE RADIO ファイヤーラジオ#003 「三原じゅん子ー福祉と八紘一宇」
戦前の国体論と密着した「八紘一宇」という言葉が、現職国会議員によって肯定的に語られたため、大きな話題となりました。一部では、福祉政策に熱心な議員なのに、なぜ「八紘一宇」?と疑問が投げかけられました。しかし、私が注目しているのは、福祉に熱心な姿と、「八紘一宇」という右派ユートピアを希求する姿の連続性です。そして、その根底にある三原さんの不安や寂寥感、憂鬱です。ここに現れている「論理と心理」は、戦前の超国家主義と相似形です。
今回は三原じゅん子さんを、じっくりと分析することで、現代日本の「右傾化」問題に迫りたいと思います。(中島岳志)