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N°17 伊友と観たオリジナル版[将軍 SHŌGUN]

真田広之氏がプロデュースした海外ドラマ[SHOGUN 将軍]が、エミー賞 18部門で受賞を果たしたと話題になっていますね。

この[SHOGUN 将軍]、オリジナル版があることをご存知でしょうか。



伊友の掘り出し物

伊友は古い映画やドキュメンタリーが好きで、日本の映画では黒澤明、三船敏郎推し。私が初めて黒澤映画を観たのも、伊友の DVD コレクションからでした。

そして数年前[本屋で掘り出し物の DVD を見つけたんだよー]と観せてくれたのが、このオリジナル版の[将軍 SHŌGUN]でした。

簡単なあらすじは、江戸時代初期の日本に漂着したオランダ船のイギリス人航海士、リチャード・チェンバレン演じるジョン・ブラックソーン (のちに按針 (あんじん) さんと呼ばれる) が、三船敏郎演じる武将、虎長に力量を認められ、日本でサムライとして生きていくというもの。

主人公の按針さんは実在した人物、江戸時代初期に徳川家康に外交顧問として仕えたイギリス人、ウィリアム・アダムス (三浦按針) をモデルにしています。アメリカの製作陣で作られたものとはいえ、日本人役は日本人が演じていることや、日本で撮影されていることで、雰囲気はちゃんと日本といった感じ。びっくりするようなバイオレンスな場面があったりしますが、Wikipedia に[当時の日本でも考えられないような荒唐無稽な描写もされている。]と書かれていて、やっぱりそうだよなとちょっと安心しました。それにしてもなにか責任問題となったらすぐに[ハラキリ!]となるのですが、当時は本当にそんな感じだったんでしょうか。


アメリカで放送されたオリジナル版テレビドラマ[将軍 SHŌGUN]

ジェームズ・クラベルの同名の小説を原作としたオリジナル版[将軍 SHŌGUN]は、1980年9月15日〜19日、5日間連続でアメリカでテレビドラマとして放送されました。1話、2話と次第に視聴率が上がり、[SHŌGUN の放送時間は街から人が消える]と言われるほどだったそう。

なかでも島田陽子演じる、按針さんの通訳兼日本語教育係の[まり子さん]の人気に火がつきました。まり子さんは、奥ゆかしく聡明な女性。だいぶ理想化された日本人女性と思われますが、その当時、ドラマの影響で日本人女性と結婚するアメリカ人男性が増えた (!) んだそうです。


古い映画の良さ

伊友の影響で古い映画を観るようになって、素晴らしい映画にたくさん出会いました。CG のなかった時代の映画は、その時代が感じられてやはり良いものです。もちろん CG にも大変な技術が結集されていて、それを否定するのはもはやナンセンスなのですが。

映画の全盛期は娯楽の少なかった時代。良い映画となると人々の間で話題が持ちきり、映画館もいっぱいになったんだそう。まさに[Nuovo Cinema Paradiso ニューシネマパラダイス]の世界。私も当時の映画館で、リアルタイムで映画を観てみたかったな。



旅に役立つイタリア語フレーズ

Mi piacerebbe guardare vecchi film italiani.
(ミ ピアチェレッベ グアルダーレ ヴェッキ フィルム イタリアーニ.)
イタリアの古い映画が観たいな。

Che ne dici di Fellini?
(ケ ネ ディーチ ディ フェッリーニ?)
フェッリーニの (映画) はどう?

Benissimo.
(ベニッスィモ.)
とってもいいですね。

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