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週末、法善寺横丁のバーにて

土曜日の夜18時頃、僕は久しぶりにミナミの法善寺へ行った。

多くの人々でごった返す道頓堀を抜けて、裏路地に入る。
海外からの旅行客がめちゃくちゃ多い。
Welcome to Osaka!

次のアポまで時間があったので、「ちょっと一杯やるか」と馴染みのスタンディングバーへ(一杯では終わらないのだが…)。

「いらっしゃい。お久しぶりです」と、ロマンスグレーが渋いマスター。
「お久しぶりです。ご無沙汰しておりました」と僕はジントニックと注文した。

6人も入ったら満席になるバー。法善寺横丁という土地柄、海外からのお客さんが多い。今夜は僕以外には、中年の白人カップルがいた。

メガネをかけた大柄な男性はラルフローレンの半袖ポロシャツだった。寒くないのだろうか(結構ヒンヤリする夜だった)?

このバーに来ると、かなりの高確率で海外旅行客と遭遇する。狭い店なので、ちょっとした一言から話が結構盛り上がる。シンプルに楽しい。こういう時、つくづく英語が話せて良かったなと感じる。今夜もそうだった。

「この値段でこのウイスキーを提供できるのは凄いね。」
彼はイチローズ・モルトを注文しながらこう言った。

「そうよ、ロンドンならこの3〜4倍はするわよ、一杯35ポンドくらいよ」
女性がそう言っていたので、僕はびっくりした。1ポンド約200円なので、ウイスキーが一杯なんと7,000円!!

「Really? そんなに高いの??」と僕は思わず言ってしまった。

「そうなんですよ、日本は安いですね〜」と男性。

「いや確かに、このバーはお手頃やけどね」と僕。

「そしたら、明日も来なきゃね!」と女性が笑顔で言った。
こういうところに会話のセンスを感じる。

このカップルはイギリスはロンドンから来ているそうで、明日は京都へ行くらしい。

「この時期、京都はめっちゃ混むから気をつけてね!朝、早くから行くといいですよ」

”Is there anywhere you recommend?”
「どこか京都でオススメの場所はありますか?」と訊かれたので、

「有名なのは伏見稲荷とか八坂神社やけど、ちょっと足を伸ばして鞍馬寺と貴船神社はオススメです!」と僕は返しておいた。

「それはいい情報を聞きました。ぜひ、行ってみます!」
彼は笑顔でそう言ってくれた。

僕は英語を話す時、自分が「いつもと、ちょっと違う自分」になるような気がする。

どう違うかと言うと、普段の自分より少し性格が明るい自分が出てくる。

おそらくは日本語と英語では、脳の使うところが違うのかもしれない。

僕はそれがまた面白いなあ、と感じた週末の夜だった。

皆様におかれましても、素敵な週末をお過ごしください。

Have a nice weekend!






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