Creapとcreepは大違い
あなたは「クリープ」という英語を聞いたら、何を思い浮かべますか?
おそらく黄色のこれですよね。
でも僕はクリープを飲みません。なぜか?
クリープは明治乳業が販売する粉末ミルクです。コーヒーに入れてカフォオレにしたり、紅茶やお菓子作りにも使うようです。
クリープは昭和36年発売で、「クリープの入れないコーヒーなんて・・・」というCMコピーで人気を博し、半世紀以上も販売を続けるロングセラー商品となっています。ご家庭の戸棚に置いてある方もいらっしゃるのでは?
ちなみにクリープの名前の由来は、
クリーミングパウダー = creamin powder
この英語の文字をとって、Creap と名付けられたようです。なるほど。
しかし、クリープには英語で1文字違いでcreepという単語があり、意味はなんと「気持ち悪い・気味が悪い」なのです。
僕がcreepという単語に出会ったのは”Creepshow”という1982年に公開されたオムニバス形式のB級ホラー映画でした。小学校高学年の頃にレンタルビデオで見たのを記憶しています。
監督はジョージ・A・ロメロ、脚本はスティーヴン・キング。ゾンビ映画の元祖とホラー小説の大家がタッグを組んだ、カルト的人気があるホラー映画です 。
特 に第5話「奴らは群がり寄ってくる」(They're Creeping Up on You!)の大量のゴキブリは生涯に渡るトラウマ級の気持ち悪さでした。口や体を食い破って大量の黒い虫がウジャウジャと体内から出てくるシーンはグロテスクそのもの。しかも当時はCGなどなく、全て本物のGだったらしい(一説には25万匹とも⁉︎)。それだけに映像が実に生々しく、それまでのエピソード全てぶっ飛ばす位の破壊力がありました。今でも映像はあるので是非ご覧いただきたい(但し、自己責任で)。
これは本当にとてもとても気持ち悪い話だったし、まさに「creep=気持ち悪い」という単語を小学生の僕の脳裏に強烈に焼き付けてくれました。40年経った今でも記憶に残っている位だから、相当のインパクトがあったのでしょうね。
そんな風に、英単語は何かを関連づけて覚えることをオススメします。🪳→気持ち悪い→creepみたいな感じで。
そんな訳で、僕は真っ白いクリープを見ると真っ黒いGを連想してしまうので、残念ながらクリープを使用することはないのです(明治さんごめんなさい)。
それにしても、この明治のクリープを作った人はcreepという英単語を知らなかったのですかね?4文字目のaとeが違うだけなんだけど、かなり意味が違いますし、食品としては致命的だと思うのですが・・・。それともインパクトを狙った確信犯?
そんな風に、僕は黄色い明治のクリープを店頭で見る度に色々考えてしまうのです。困ったものです。
【追記】
洋楽が好きな方ならRadioheadの初期の楽曲”Creep”を連想されたかもしれません。この歌の歌詞もかなりインパクトがありましたね。